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【時論】国民と国会が遠ざかる韓国の空転国会(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
民主政治の中心は議会だ。歴史的に民主主義は議会の構成と活動を中心に発展してきた。現在でも議会は大統領を置かない英国・日本などと同じ議院内閣制国家でも民主政治の中心として機能している。政党国家化、行政国家化傾向で議会の地位が過去に比べて弱まった側面もあるが、議会は依然として民主政治の殿堂だ。

議会の民主的機能に対する期待に比べて議会の現実的な活動はそれに達し得ない場合が先進国でも珍しくない。しかし最近我々の国会が見せる残念な姿はその程度を越えていると感じられる。過去に比べて国会議員の資質が向上し、政党公認をはじめとする選挙制度および政治資金関連法制が改善され、国会活動もまた活発になったにもかかわらず国民が感じる国会の現実は依然として後進的な水準だ。

国民の求める基準が高すぎるからだと言うのはよそう。韓国社会のあらゆる分野で圧縮的な成長と発展があったにもかかわらず国会を中心にした政治発展だけが“カメ歩き”なら、それもまた批判の対象になるほかない。最近の国会議員の出版記念会および空転国会問題に見られるように、国民の批判を恐れず旧態を踏襲する態度はこれまでの政治発展さえ「沙上楼閣」だったのではないかと疑わせてしまう。


英国で議会制度が発展した当時、国王との対立の中で議会の機能を維持するために誕生したのが議員の免責特権と不逮捕特権だ。特に不逮捕特権は国王が各種犯罪容疑を利用して議員を逮捕することによって議会の議事定員数ないし議決定員数に影響が及ぶことを防ぐために導入された。すなわち不逮捕特権は議員に対する免罪符ではなく、議会の正常活動のために認められているものなのだ。したがって議会が活動する会期中のみ認められるだけでなく、証拠が明白な現行犯の場合には不逮捕特権の例外になるべきだ。

ところで我々の国会は議員の不逮捕特権を主張するための意図で臨時国会を招集する事例を作りながら「空転国会」という言葉まで生まれた。大統領の失政を首相が代わって責任を取って退く場合を指し示す「防弾首相」という言葉と一緒に、韓国政治の後進性をフィルターなく見せる代表的な事例になったのだ。一時空転国会は冷酷な独裁政権時代に野党議員を保護する最後手段のように言われたこともある。しかし果たして今そのような論理で空転国会を正当化することができるだろうか。



【時論】国民と国会が遠ざかる韓国の空転国会(2)

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