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欧州出身テロリスト3000人…原因は青年失業(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国人記者ジェームズ・フォーリーを斬首したISの隊員アブデル=マジェド・アブデル・バリー。英国の裕福な家庭出身だ。

26日(現地時間)、米メディアはイスラム・スンニー派武装反乱軍「イスラム国(IS)」の隊員である米国人の死を一斉に報じた。約10年前にキリスト教からイスラム教に改宗したカリフォルニア出身のダグラス・マケイン(33)だ。シリアで自由シリア軍(FSA)との交戦中に死亡した彼について、家族と知人は「ユーモア感覚があり、家族を愛する平凡な人」と語った。彼が極端主義に傾倒するほどの理由を探せなかった家族は衝撃を受けた。

◆米国人記者を斬首したマジェド、裕福な家庭出身

米国人記者ジェームズ・フォーリーを斬首したIS隊員アブデル=マジェド・アブデル・バリー(23)はロンドンにある100万ポンド(約17億8000万ウォン)の家に居住していた英国人と確認された後、ISで活動する西側出身の若者に関する報道が相次いでいる。ほとんどの報道が「いったいなぜ」という疑問に焦点が置かれている。先週、米国務省はIS隊員を含め、イラク・シリアで活動中の外国人ジハーディストが約50カ国出身の1万2000人と発表した。欧州連合(EU)情報当局はイラク・シリアなどで活動するEU国家出身のジハーディストが3000人にのぼると把握している。この人たちが祖国に戻ってテロを起こすことを、米国など西側は最も憂慮している。


◆「貧困ではなく仕事がないため」

過去には学べず貧しい人たちがテロに加担する可能性が高いというのが定説だった。実際、過去のテロリストの成長環境は極めて劣悪なケースが多かった。彼らにとってテロ集団は現実から逃避する場だった。IS隊員になった西欧の若者も同じだ。ただ、彼らが脱出しようとする対象は以前のように貧困や無知ではないというのが、専門家らの診断だ。

米ノースイースタン大政治学科のマックス・エイブラハム教授は「人をテロ集団に導く主な原因は失業」と述べた。「職業がなくて貧しいからではなく、する仕事がないため」ということだ。エイブラハム教授は「本当に貧しければ目の前の現実的な問題に没頭し、テロリストになる考えはしない」と話した。生活できるほどの余裕があるため目的のない人生について悩み、ISに代案を発見し、加担するということだ。インターナショナルビジネスタイムズは「自ら社会で疎外されたと考える若者が、仕事がないため、または退屈を感じて急進主義に向かう」と伝えた。

実際、ISの外国人隊員の多くは青年失業に苦しむ欧州出身だ。英ガーディアンによると、最大1万2000人と推定されるISには約3000人の外国人隊員がいて、うち4分の1は英国出身だ。ベルギー・フランス出身も数百人にのぼり、スウェーデン人も少なくないと推定される。景気低迷が続く欧州の青年失業率は20%を超える。全体失業率の倍だ。景気低迷の苦痛は少数者にはよりいっそう過酷であり、イスラム教徒の青年の失業率は平均青年失業率の倍以上も高いと把握されている。職業がないスラム教徒の青年は、欧州で極右政党が躍進したことでさらに疎外された。極右派が高い失業率の原因を外国移民者のせいにしているからだ。英国の国際急進主義研究センター(ICSR)の研究員シラーズ・マホは「欧州の主流社会で排斥された人たちは外部で自己を見いだそうとする」と話した。IS外国人隊員を多数“輩出”する英国・フランス・ベルギー・スウェーデンはともにイスラム教徒の人口比率が高い国だ。



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