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シンクホールの逆襲…地下コントロールタワーを設置しよう=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大邱市中区の新南駅付近の道路(18日)、ソウル瑞草大路の真ん中(22日)、光州広域市西区楓岩洞(23日)、大邱市寿城区の道路(26日)。この1週間、ソウル・大邱・光州など大都市だけで4つのシンクホール(sink hole)が相次いで発生した。

大邱では2回もシンクホールによる地盤沈下があった。寿城区黄金洞の4車線道路に生じたシンクホールは直径1メートル、深さ60センチであり、中区新南駅から100メートル離れたところでは2000年の地下鉄建設工事当時に大型崩壊事故が生じていた。

ソウル瑞草大路では横1.5メートル、縦3メートルの地盤沈下が発生し、走行中だった車の前輪が落ち、動けない状況となった。これを含め、2012年1月-今年7月、全国で発生したシンクホールは70カ所にのぼる。


大都市の住民の不安感が強まっている。特にソウル石村湖付近で発見されたシンクホールと長さ80メートルの大規模な地下空洞は、マンションが密集する松坡区の住民にとって恐怖だ。付近には123階(555メートル)の第2ロッテワールドも建設中だ。

しかし専門家らは恐れるよりも科学的な接近が必要だと指摘する。専門家は「国内で発生する地盤沈下はほとんどの場合、古い下水管が破損してもれた水が地下の土砂を流して生じている」と分析している。環境部によると、2012年から先月まで発生したシンクホール70カ所のうち、原因が下水管の漏水であるところが53カ所にのぼった。

上水道と地下水の流出、乱開発の副作用もシンクホール発生原因だ。ソウル市によると、石村駅の地下車道の下の大型空洞は地下鉄工事の過程で発生したという。京福大のウ・ジョンテ教授(建設環境学)は「国内の地盤沈下は予測・管理が可能な人災」とし「下水管、地下鉄など都市の根である地下世界は今まで管理の死角地帯に置かれていた」と診断した。

実際、国内の地下世界は放置されてきた。下水の管理でも問題が多い。環境部は27日、「2012年に下水道1万629キロ(全体の約10%)に積もった土やゴミを取り出したところ、44万6997トンも出てきた」と明らかにした。これは約10年間に積もった量と推算される。

浚渫作業を行ったトンヨンENCのイ・チャンスン代表は「古い下水管の場合、1メートルあたり最大10キロの地中の土が管の中に流れていたりもする」とし「年間5万トンの地中の土が流失して消えている」と述べた。

地下には下水管のほかにもさまざまな施設が密集している。ソウルの場合、地下鉄327キロ、地下道38キロ、上水道1万3758キロ、下水管1万531キロ、ガス管9135キロ、電力供給線3442キロが地下に存在する。

韓国環境政策評価研究院(KEI)ヒョン・ユンジョン博士は「数十年間の乱開発で複雑になった地下空間を見ることができる地下地図と開発履歴図を作り、多様な主体が参加するコントロールタワーを設置する必要がある」と述べた。



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