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オバマ大統領「ISはガンの塊…終わらせてしまおう」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏の“処刑者”

イスラム教スンニ派武装勢力「イスラム国(IS)」が米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏を斬首した事件は欧州にも大きな衝撃をもたらした。事件の残酷性もさることながら“処刑者”の正体のためだ。使っていたブリティッシュ英語がロンドン東部やイングランド南西部出身者だけが駆使できる抑揚だったためだ。英国で生まれたか、あるいは幼い頃から英国で育った人物ではないかということだ。

英国のデヴォン地方で休暇を送っていたキャメロン英国首相が20日に急遽、首相官邸に戻った理由だ。キャメロン首相は緊急会議を終えた後「どう考えても(処刑者は)英国人のようだ」とし「非常に衝撃的なことだ。少なくない英国人が中東に行って極端主義集団に合流しているのが現実だ。政府が彼らの合流を防ぐための努力を倍加したい」と決意を新たにした。

英国情報当局は処刑者の身元把握に乗り出した。特に国内情報を掌握している軍情報部第5課(MI5)が総力を挙げている。英国BBC放送は「顔をすべて隠しているが声は明らかだった。この者を探しだすのはあとは時間の問題というのが当局の立場」と報道した。英タイムズ紙は「ISの人質を管理して『看守』と呼ばれたパキスタン系英国人4人と関連があるか、人質が『ジョン』と呼んだ人ではないか」と推定した。


これはしかし、英国だけの問題ではない。欧州連合(EU)次元では「3000人余りがシリアやイラクで武装団体の一員として活動中で、彼らのうち相当数がIS所属」(フィナンシャルタイムズ)とみている。今年のはじめ、ベルギー出身のテロリストが斬首現場でポーズをとった写真が公開されたこともある。英国は500人水準だ。欧州は特に彼らが自国に戻ってテロを行えるとみて“超緊張状態”となっている。各国政府が積極的に対応策づくりを進めている理由だ。

一方バラク・オバマ米国大統領は20日、バカンス先のマーサズ・ヴィニヤード島で「ISは女や子供などを拉致して拷問や性暴行、奴隷化、殺人などを犯している」とし「ガンの塊であるISを終わらせてしまおう」と訴えた。

◆IS、身代金を要求=米政府がフォーリー氏の救出作戦を試みたが失敗したことに関し、ISがフォーリー氏釈放を条件に身代金を要求していたと米国メディアが伝えた。ニューヨーク・タイムズは20日、遺族の言葉を引用し、ISが最近までフォーリー氏の釈放代価として数百万ドルを要求したが、米政府はこれを拒否したと報じた。



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