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IS、米国記者を殺害…オバマ大統領「イラクのどん底」に陥るか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
過去にも同じようなことがあった。ISの前身といえるアルカイダがそうだった。2002年にパキスタンでアルカイダの指導者ハリド・シェイク・ムハンマドによってウォールストリートジャーナルの米国人記者ダニエル・パール氏が殺害された。2004年にもアブ・ムサブ・アル・ザルカウィが導くアルカイダ・イラク支部が米国人記者ニコラス・バーグ、ジャック・ヘンスリー両氏や韓国人キム・ソンイル氏を同じ方法で殺害した。当時、ジョージ・W・ブッシュ政権は世論の支援の中で大々的な反撃に出た。アール・ザルカウィ自身も2006年、米軍の空爆で死亡した。

今回のフォーリー氏の死も同じように展開する可能性がある。バージニア大学のレリー・サバト教授は「過去のように米国人の間に米国がより攻撃的にISに対処しなければならないという認識を強化させるかもしれない」と分析した。イラク政府に参加したスンニ派指導者も「空爆が拡大するように願う」と要求している。ウォールストリートジャーナルはこのために「結局、米軍がイラクの空軍になるという、オバマが公開的に望んでいないと話したそのような姿になる恐れがある」と展望した。

夏期休暇中にホワイトハウスに戻ってきてイラクのIS空爆とファーガソン市黒人死亡事件に関する特別記者会見を終えたオバマ大統領が19日(現地時間)、バカンス先のマーサズ・ビンヤード島に戻った。2日間のホワイトハウス復帰のために追加費用11億2000万ウォンが必要とされ論議が起きている。休暇を中断して直接出なければならないという世論も根強い。だがオバマ大統領が今後直面することになる現実は、こうした非難よりもはるかに苦い展望だ。


◆イスラム国(IS)=シリアとイラク境界の隣接地域を中心に活動するスンニ派極端主義の武装集団。イラクのシーア派政権に対するスンニ派の不満、シリア内戦を機会に勢力を拡大した。本来の名称は「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」だったが、6月にアブ・バクル・アルバグダディを最高指導者(カリフ)に推戴してISに改名した。イラク北部を掌握しながらキリスト教と少数派住民らを殺害するなど残忍な姿勢を見せている。アルカイダ連係組織だったが猛烈性と主導権争いなどでアルカイダからも出た。



IS、米国記者を殺害…オバマ大統領「イラクのどん底」に陥るか(1)

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