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<法王訪韓>「カトリックの未来、アジアで探す」…ロックスター法王の挑戦

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
フランシスコ法王の韓国歴訪には中央日報を含む全世界の有力報道機関記者70人余りが同行した。法王の就任後初めての歴訪なので注目された昨年7月のブラジル、そしていつも世界的論議を呼び起こすイスラエル・パレスチナを含む今年5月の中東訪問に次ぐ規模だ。前任のベネディクト16世法王が2010年に英国を訪問した時の取材陣が10人余りだったことと比較すると取材熱が熱い。法王庁では「前の2度の訪問の時より多くの120人ほどが志願したが70人に減らしたもの」と明らかにした。

世界のメディアは法王の訪韓の意味を集中的に分析した。法王の人気がロックスターと似ているとし、彼を「ロックスター法王」と称したAP通信は「今回の訪韓後、法王が来年1月にスリランカ・フィリピンを訪問する予定」と、「アジアはカトリックの未来」と伝えた。BBC放送は「法王がアジアで最も大きい試験台の上に立った」と報道した。アジアが事実上カトリック不毛の地である点を表したのだ。全世界人口72億人中61%の44億人がアジアに住んでいるがカトリック信者のうちアジア人は12%だけであり、その上大半はスペインの支配を受けたフィリピンに集中している現実を指摘した。反面、韓国は1990年に比べてカトリック信者数が2倍に増えて現在540万人に達しており、毎年10万人が新たに洗礼を受けているという点を強調した。

CNN放送は「韓国教会は小さいが世界でも強い成長の勢いを見せているというのが今回の法王訪で浮き彫りになるだろう」と分析した。ウォールストリートジャーナルは「法王歴訪で(韓国の)自然発生的ながらも積極的な布教がカトリックが相対的に困難を経験している国々にとって教訓になるだろう」とし、「カトリック教会がアジアで成長する契機になることができる」と評価した。


外信は韓国カトリックの成長史も扱った。宣教師の布教でなく自生的に教会を形成しただけでなく70~80年代に民主化過程でカトリック教会が大きく寄与したという点を紹介した。また、金大中(キム・デジュン)元大統領が敬虔なカトリック信者であり朴槿恵大統領も名目上はユリアンナというクリスチャンネームを受けたカトリック信者だと伝えた。

外信はバチカンの対中国メッセージにも注目した。バチカンと中国は公式関係を結んでいない状態だ。中国共産党がカトリックを含む宗教に対して敵対的態度を見せているからだ。今月初めにも中国政府が既存の教会を迫害して自主的なキリスト教団体を作ったという報道でカトリック宗教界が大騒ぎになったことがあった。このような理由でヨハネ・パウロ2世が84年と89年に2度に渡り訪韓した際には中国領空を避けてロシア領空のみ通過した。通常、領空を通過する際に法王が該当国家の指導者に挨拶の言葉を出すのが慣例であるだけに中国に対してはそうしなかったという意味だ。

しかし、今度はフランシスコ法王は中国領空を通過する。したがって習近平中国国家主席にメッセージを伝える可能性が大きい。法王は昨年自身とほぼ同じ時期に就任した習国家主席にお祝いのメッセージを送った。ニューヨークタイムズはあるカトリック神父の話を引用し、「法王が中国を経て旅行することによってカトリックに好奇心を持つ中国人の関心を引くことができる」とし、「また、法王は中国政府に向かって、カトリックが国家発展に寄与できるだけにカトリック教会を恐れる必要がないことを見せようとするだろう」と報じた。



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