「執権半年が過ぎる中で韓日首脳会談が開かれなかった。それだけに祝辞には戦術的でも柔軟なジェスチアーを込めなければならない」。
昨年8月初め。朴槿恵(パク・クネ)大統領の初めての光復節の祝辞を準備した青瓦台(チョンワデ、大統領府)チームに外交部の「ジャパン・スクール」の役人や学界専門家たちは、このような提言をした。だが朴大統領はこれを一蹴した。祝辞で「(日本が)過去を直視しようとする勇気と相手方の痛みに配慮する姿勢がなければ、未来に向かう信頼を積み重ねるのは難しい」として「過去の歴史から始まった苦痛と傷を今も抱えて生きておられる方々が痛みを癒せるように、責任ある、誠意のある措置を期待する」と促した。日本に対する言及は4600字ほどの祝辞の中で15%を超える700字に達した。
8月15日は1945年に日帝から解放を勝ち取った日であると同時に、48年に大韓民国が政府を樹立して主権国家として誕生した日だ。また、この日を機に南北が分断された点で統一問題とも緊密につながっている。これに伴い歴代大統領の光復節の祝辞は、自身の国政アジェンダと南北関係に対するビジョンにまず言及した後、対日関係を付け加える形が多かった。李明博(イ・ミョンバク)元大統領は「グリーン成長」、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は「自主(統一)国防」、金大中(キム・デジュン)元大統領は「第2建国」が就任初年度の光復節祝辞の核心メッセージであった。
これに比べて朴大統領は昨年の光復節祝辞では国政アジェンダを特に提示しないまま、日本の過去の問題に比重を置いた。祝辞で多く言及されたキーワードの順位では「日本」は「平和」「歴史」などと共に首位に上がった。それだけ朴大統領が日本の問題に神経を多く使っているということだ。さらにその後、両国関係がさらに悪化しながら朴大統領が今年の光復節祝辞ではどんな言及をするかが国内外の大きな関心を集めている。
中央SUNDAYが日本の専門家たちをインタビューした結果、今回の祝辞では過去の歴史言及はできるだけ控えて韓日関係の未来のための前向きな提言を入れるべきだという提言が多かった。パク・ヨンジュン国防大学教授は「日本は過去の歴史に関して態度を変える可能性は非常に低い」として「朴大統領はこれまで過去の歴史に関して(批判的な)立場を何度も明らかにしてきたが、今回の祝辞でも過去の歴史に言及すれば逆効果になる恐れがある」と指摘した。陳昌洙(チン・チャンス)世宗(セジョン)研究所日本研究センター長も「昨年の祝辞で過去の歴史を言及したのだから今度は北東アジアの秩序という大きな枠組みで韓日関係を眺望することに重点を置くべき」とした。日本は福島原発事故、中国は黄砂・大気汚染、韓国はセウォル号惨事などそれぞれ安全問題を抱えている状況で、これらを共同で解決するような国際安全網(セーフティネット)をつくろうという提案を祝辞に盛り込んで対日関係の出口を開く案を検討しようという主張だ。
ある元高位級外交官も「河野・村山談話など韓日が過去50年間、過去の歴史に関して積み重ねてきた合意を変えるなという原則的な言及をすれば充分だ」と話した。このように前向きな内容を提案した専門家たちは、特に11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で中国と日本が首脳会談をする可能性が大きいということに注目している。「日中首脳会談に先立ち、韓日間にいかなる形でも高位級対話が開かれる必要があるため、光復節祝辞で前向きな立場を示す必要がある」ということだ。
(中央SUNDAY第387号)
光復節の大統領祝辞…過去の歴史には明確な線を引き、未来への前向きな言及必要 (2)
昨年8月初め。朴槿恵(パク・クネ)大統領の初めての光復節の祝辞を準備した青瓦台(チョンワデ、大統領府)チームに外交部の「ジャパン・スクール」の役人や学界専門家たちは、このような提言をした。だが朴大統領はこれを一蹴した。祝辞で「(日本が)過去を直視しようとする勇気と相手方の痛みに配慮する姿勢がなければ、未来に向かう信頼を積み重ねるのは難しい」として「過去の歴史から始まった苦痛と傷を今も抱えて生きておられる方々が痛みを癒せるように、責任ある、誠意のある措置を期待する」と促した。日本に対する言及は4600字ほどの祝辞の中で15%を超える700字に達した。
8月15日は1945年に日帝から解放を勝ち取った日であると同時に、48年に大韓民国が政府を樹立して主権国家として誕生した日だ。また、この日を機に南北が分断された点で統一問題とも緊密につながっている。これに伴い歴代大統領の光復節の祝辞は、自身の国政アジェンダと南北関係に対するビジョンにまず言及した後、対日関係を付け加える形が多かった。李明博(イ・ミョンバク)元大統領は「グリーン成長」、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は「自主(統一)国防」、金大中(キム・デジュン)元大統領は「第2建国」が就任初年度の光復節祝辞の核心メッセージであった。
これに比べて朴大統領は昨年の光復節祝辞では国政アジェンダを特に提示しないまま、日本の過去の問題に比重を置いた。祝辞で多く言及されたキーワードの順位では「日本」は「平和」「歴史」などと共に首位に上がった。それだけ朴大統領が日本の問題に神経を多く使っているということだ。さらにその後、両国関係がさらに悪化しながら朴大統領が今年の光復節祝辞ではどんな言及をするかが国内外の大きな関心を集めている。
中央SUNDAYが日本の専門家たちをインタビューした結果、今回の祝辞では過去の歴史言及はできるだけ控えて韓日関係の未来のための前向きな提言を入れるべきだという提言が多かった。パク・ヨンジュン国防大学教授は「日本は過去の歴史に関して態度を変える可能性は非常に低い」として「朴大統領はこれまで過去の歴史に関して(批判的な)立場を何度も明らかにしてきたが、今回の祝辞でも過去の歴史に言及すれば逆効果になる恐れがある」と指摘した。陳昌洙(チン・チャンス)世宗(セジョン)研究所日本研究センター長も「昨年の祝辞で過去の歴史を言及したのだから今度は北東アジアの秩序という大きな枠組みで韓日関係を眺望することに重点を置くべき」とした。日本は福島原発事故、中国は黄砂・大気汚染、韓国はセウォル号惨事などそれぞれ安全問題を抱えている状況で、これらを共同で解決するような国際安全網(セーフティネット)をつくろうという提案を祝辞に盛り込んで対日関係の出口を開く案を検討しようという主張だ。
ある元高位級外交官も「河野・村山談話など韓日が過去50年間、過去の歴史に関して積み重ねてきた合意を変えるなという原則的な言及をすれば充分だ」と話した。このように前向きな内容を提案した専門家たちは、特に11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で中国と日本が首脳会談をする可能性が大きいということに注目している。「日中首脳会談に先立ち、韓日間にいかなる形でも高位級対話が開かれる必要があるため、光復節祝辞で前向きな立場を示す必要がある」ということだ。
(中央SUNDAY第387号)
光復節の大統領祝辞…過去の歴史には明確な線を引き、未来への前向きな言及必要 (2)
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