フランシスコ法王の話法は格別だ。そこには、もろ刃の刃が隠れている。1つは世の中を狙い、もう1つは自分自身を狙う。人々はその刃を恐れない。むしろ歓迎する。理由がある。法王が出すメッセージの刃、その本質が「愛」だからだ。その上その刃はたびたびユーモアの形をとって私たちに飛んでくる。ツイッターやフェイスブック、スピーチを通じてフランシスコ法王の「話す言葉」は生産され続ける。法王の言葉は再びツイッターとフェイスブックなどに乗って円世界を駆け回る。ハーバード大学で学んだヘミン僧侶は「世界各国で活動している学校の同窓生らとフェイスブックで頻繁に連絡し合っている。この頃の話題の人物は断然、フランシスコ法王だ。友人らは皆、熱狂している。宗教を離れて大変なリーダーシップを見せている」と話した。フランシスコ法王のレトリックには確かに何か特別なものがある。その特別さの正体は果たして何だろうか。フランシスコ法王の言語と話法を分析してみた。
◆権威の代わりにユーモアを=フランシスコ法王が尊敬する法王の1人がヨハネ23世だ。4月にフランシスコ法王によって聖人となった人物だ。ヨハネ23世が法王庁を散歩していた時だった。ブドウ園で仕事をしていた庭師がワインを1杯すすめた。ヨハネ23世は味わった後こう言った。「エンリコ、ほかの神父がここに来てワインを味えないようにしてもらえませんか?たった一度味わえば枢機卿がみなミサに使おうと言うだろうし、もしかしたら一日で4、5回もミサを奉げようというかも知れませんよ」。
このエピソードにはユーモアだけが盛り込まれているのではない。権威を下げた法王の親近感がある。フランシスコ法王のユーモアもそうだ。昨年、就任直後にフランシスコ法王が外国の大使に会った場でのことだった。70歳を過ぎたチリ大使夫妻が挨拶をしようと法王の前に立った。フランシスコ法王が静かに尋ねた。「お2人が夫婦げんかをしたら、誰が先に和解を求めますか?」。チリ大使夫妻はその場で破顔大笑した。このシーンを直接目撃したハン・ホンスン元法王庁大使は「格式にしばられない破格さと相手を楽にしてあげようとする法王の配慮がうかがえた」と話した。
外国大使に面会する席は厳粛な場だ。法王は自身が先に「壁」を破った。それは法王の権威を「ぐんと」下げなくては難しいことだ。そうやって低くした場から出る話法、それが法王のユーモアだ。
カトリック司祭や修道女たちに向かって法王は普段から「気難しい老いた未婚男性と、気難しいオールドミスになっては困る」と口癖のように話したりした。一瞬聞けば冗談だが、分かりやすく解釈すれば強いメッセージが含まれている。自身に向けても、他人に向けても常に謙虚に心を開いているようにとの意だ。
法王、修道女たちに「気難しいオールドミスになる좂」と冗談=韓国(2)
◆権威の代わりにユーモアを=フランシスコ法王が尊敬する法王の1人がヨハネ23世だ。4月にフランシスコ法王によって聖人となった人物だ。ヨハネ23世が法王庁を散歩していた時だった。ブドウ園で仕事をしていた庭師がワインを1杯すすめた。ヨハネ23世は味わった後こう言った。「エンリコ、ほかの神父がここに来てワインを味えないようにしてもらえませんか?たった一度味わえば枢機卿がみなミサに使おうと言うだろうし、もしかしたら一日で4、5回もミサを奉げようというかも知れませんよ」。
このエピソードにはユーモアだけが盛り込まれているのではない。権威を下げた法王の親近感がある。フランシスコ法王のユーモアもそうだ。昨年、就任直後にフランシスコ法王が外国の大使に会った場でのことだった。70歳を過ぎたチリ大使夫妻が挨拶をしようと法王の前に立った。フランシスコ法王が静かに尋ねた。「お2人が夫婦げんかをしたら、誰が先に和解を求めますか?」。チリ大使夫妻はその場で破顔大笑した。このシーンを直接目撃したハン・ホンスン元法王庁大使は「格式にしばられない破格さと相手を楽にしてあげようとする法王の配慮がうかがえた」と話した。
外国大使に面会する席は厳粛な場だ。法王は自身が先に「壁」を破った。それは法王の権威を「ぐんと」下げなくては難しいことだ。そうやって低くした場から出る話法、それが法王のユーモアだ。
カトリック司祭や修道女たちに向かって法王は普段から「気難しい老いた未婚男性と、気難しいオールドミスになっては困る」と口癖のように話したりした。一瞬聞けば冗談だが、分かりやすく解釈すれば強いメッセージが含まれている。自身に向けても、他人に向けても常に謙虚に心を開いているようにとの意だ。
法王、修道女たちに「気難しいオールドミスになる좂」と冗談=韓国(2)
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