韓国サッカーがオランダに執着している。「１つの井戸」政策だ。

韓国代表チームの次期指令塔候補の１位にオランダ出身のベルト・ファン・マルワイク監督（６２）が挙がっている。１９９４年ブイショベッツ監督（６８、ロシア）をはじめ６人の外国人監督が韓国代表チームの指揮棒をとったが、このうち４人がオランダ出身だった。マルワイク監督が選任されれば５回目だ。あいにく隣国の日本も、これまで７人の外国人監督を選んできた。日本はブラジル出身が２回（ファルカン、ジーコ）監督をつとめたことを除けば、すべて違う国籍だ。韓国とは違い「多様性」を追求してきた。韓日サッカーは外国人監督の選任政策でも正反対の歩みだ。専門家に理由と長所・短所を尋ねた。

◆韓国、オランダに執着


オランダは選手・指導者の育成システムがよく整っている。韓国だけでなく数多くの国やクラブがオランダの指導者を好む。プライドの高いマンチェスターユナイテッド（イングランド）も４２年ぶりに英国連邦出身ではない監督を選任したが、オランダ出身のルイス・ファン・ハール氏（６３）だった。ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員（４４）は「オランダの指導者はたくさん研究をしている。現代サッカーの戦術の変化の中心にオランダがいる」として「目まぐるしく変わる現代サッカーの流れについて行くためには、おあつらえ向き」と評した。キム・ホ韓国日刊スポーツ解説委員（７０）も「依然として学ぶ点が多い国」として「初めて選んだヒディンク監督（６８）がよくやった。オランダ人特有の社交性のため、より好ましい」と分析した。しかしオランダ出身の指導者全員が韓国で成功したわけではない。冷静にいえば２００２韓日ワールドカップ４強神話をつくったヒディンク監督以外は全員が期待に沿えなかった。韓国もウンベルト・ コエリョ監督（６４、ポルトガル）によってしばらく変化をもらったことがある。だが、コエリョは韓国サッカー文化に簡単に適応できず、１年２カ月後に更迭され、それ以後再びオランダコネクションが続いた。

◆日本、基本カラーに強み吸収

日本は膨大なネットワークを通じて多様な国籍の監督を選任した。日本代表チームの初めての外国人指令塔としてオランダ出身のハンス・オフト監督（６７）を迎え入れて「百年の計」を立てた後、自分たちの基本カラーに先進的なサッカーを取り入れている。ハン委員は「多様性を追求することが１００％成功を保障するものではない」としながらも「監督の任期を保障して、その国の長所を吸収する時間を十分に持たせたことは、うまくやったこと」といった。日本はファルカン監督を除く６人の監督に２年以上の任期を保障した。