イラスト=カン・イルグ
現在までに展開された「韓国統一論」は5つの類型に分けられる。5大理論は現実世界に広がった事件と理念を組み合わせた結果だ。この理論は互いに密接に相互作用して誕生し、また進化もした。最初の理論は、韓半島の分断と東西冷戦を背景に生まれた。その核心は「北進統一論」をはじめとする「武力統一論」だ。韓国あるいは北朝鮮が相手側を抹殺する統一だけが正当だという考え方を背景にしている。こうした「勝者独食論」の観点を採択したのは、李承晩(イ・スンマン)・朴正煕(パク・チョンヒ)・金日成(キム・イルソン)だ。「武力統一論」の時代において南北対話は禁物だった。韓国内部の政治では、国家保安法違反で処罰されることを覚悟しなければ北朝鮮に対する融和的な発言ができなかった。
【コラム】朴槿恵の統一論、歴代政権と比べてみると(2)
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