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【時論】7・30再・補欠選で「将棋盤」公認…これが韓国の民主主義なのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先週、スウェーデンのストックホルム大学韓国学科のガブリエル・ヨンスン教授から投げかけられた話にドキッとした。韓国にはなぜこれほど再・補欠選挙が多いのかという質問だった。私は国会議員が広域団体長の選挙に出馬するために補欠選挙が多くなり、2012年の総選挙で選挙不正を行って当選無効の刑が確定した人が多くて再選挙も増加したのだと答えた。10年来の親交があるヨンスン教授は、地方選挙に出てくる人がなぜ国会議員になったのかと指摘した。スウェーデンでは選挙不正がなく、自分のいる間に再選挙は一度もなかったと付け加えた。

今回の再・補欠選挙が実施される理由は、代議制民主主義の原則を根本から揺さぶり、ほかの選挙制民主主義国家と比較すると恥ずかしいことこの上ないものだ。選挙区ごとに選挙管理費用として約10億ウォンを要し、15選挙区で大変な税金が無駄に消えることになる。経済危機の中で政界が先頭に立って血税を浪費しているのだ。

これは代議制民主主義ではない。大義もなく、代議でもない。いまだに2大政党はこのような選挙を多く招いたことについて国民に謝罪もしていない。その上今回は、これまで常連メニューだった韓国政治・政党の改革や革新を唱えることもない。セヌリ党では革新委というものを披露したがまともに取りそろえることもできていない。野党も口ぐせのようだった「新しい政治」を話さない。7月30日の再・補欠選挙で与野党は互いに争うように大義を破ったのだ。


代議制民主主義というのは、人口が増えて社会が分化しながらこれ以上直接民主主義が不可能になるとして考案された制度だ。有権者が決まった期間に代表(議員や大統領)に権力を委任し、代わりに統治させる政治制度だ。ここで最も重要な要素の1つがまさに有権者を代理し、代表する選挙区だ。ここでの選挙区は、地理的な概念になり得て、階級や階層または職業など社会的概念でもある。ところで今回の7・30選挙ではこのような代議制民主主義の原則が消えた。2大政党はまるで将棋盤の上で言葉を簡単にやりとりするように、何の地域的な縁故も代表性もない所で候補たちをあちこちに移している。原則も秩序もない便宜主義的な公認だ。



【時論】嚂・30再・補欠選で「将棋盤」公認…これが韓国の民主主義なのか(2)

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