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豊作と消費萎縮で下落する野菜価格…苦心の韓国農家(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「200トン栽培して10トン売って」…農家が道路周辺にタマネギの城を築いた。6日、全羅南道務安郡海際面(チョンラナムド・ムアングン・ヘジェミョン)の農家チャン・ユチョルさんがタマネギの山を眺めている。チャンさんは今年、200トンのタマネギを収穫して10トンだけを売った。

#6日午前、全羅南道務安郡務安邑毎谷里(チョンラナムド・ムアングン・ムアンウプ・メゴクリ)のヤンリム村。村を通り過ぎる地方道60号のあちこちにタメネギ袋が積まれている。農家が売れないタマネギを袋に入れて高さ1メートルまで積み上げたのだ。保存できる適当な場所を探せず50~100メートルずつ「タマネギの城」を作った。全国最大のタマネギ産地である務安郡一帯でこの頃よく見かける風景だ。タマネギ栽培農家のチャン・ユチョルさん(47)は「今年は200トンを生産したが、売れたのは10トンだけ」として「道路に積んで放置しておいても安値だから泥棒も持っていかない」と話した。

#5日、忠清北道清州市米院面(チュンチョンブクド・チョンジュシ・ミウォンミョン)で会ったハクサイ栽培農家のイ・ビョンファンさん(62)はため息をついた。イさんは今年3月、6600平方メートルにハクサイを植えた。だが1株も売ることができなかった。先月中旬、イさんを尋ねてきた流通業者は「畑の買占めで990平方メートルあたり30万ウォン払う」と言った。昨年(105万~110万ウォン)の30%程度だ。イさんはハクサイ畑の半分をトラクターで耕し返した。残りは収穫したものの、放棄した。畑に残ったハクサイは全て黄金色に乾いてしまった。イさんは「今年は気象条件が良くハクサイもしっかり育ったが、これほど暴落するとは思わなかった」と話した。

野菜・果物などの農産物の価格が相次ぎ下落している。品目別に騰落を繰り返す従来とは違い、持続的な下降線を見せている。生産量は増えても消費が萎縮したためだ。農民は収穫をあきらめている。


農水産食品流通公社(aT)が調査した全国の30余りの小売市場の今年6月の農産物価格動向によれば、去年と同時期に比べてタマネギ(1キロ)は2414ウォンから1408ウォンに、大根(1キロ)は2149ウォンから1438ウォンと、それぞれ41.7%と33.1%下落した。春ハクサイ(1株)もやはり1827ウォンと昨年に比べ33.1%落ちた。

今年に入ってから農産物の生産量は大きく膨らんだ。春ハクサイは28万2000トンで昨年よりも2万トン多く生産された。務安地域のタマネギ生産量は昨年の17万トンから今年は21万トンに23.5%増えた。豊作が逆に価格の下落をもたらしたのだ。生産量が増加したのは昨冬から最近までこれといった自然災害がなかったことが要因に挙げられている。厳しい寒さや大雪も少なく、今春の日照り被害も京畿(キョンギ)・江原(カンウォン)の一部地域に制限された。梅雨の雨は主に南部地方に降ったが、大した雨の被害もなかった。



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