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月探査5年短縮は無理…宇宙計画ではなく宇宙ショーになる懸念=韓国(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
2006年に3万6000人余りの支援者の中から宇宙飛行士に選抜されたイさんは2008年4月にロシアの宇宙船に乗って国際宇宙ステーション(ISS)に行き、10日間にわたり滞在して多様な実験を進めた。ここに至るまで約260億ウォンの予算が投入された。イさんは2012年に経営学修士(MBA)課程のため米国に渡った。食い逃げ議論はこの時から始まった。

「イさんがどんな罪を犯したからと何もさせない航空宇宙研究院で一生を送らなければならないのか」。イ教授は「イさんの進路選択を十分に理解する」と話した。選抜の時に宇宙飛行士活用に対する長期的計画がなかったためイさんが宇宙に行ってきた後に担当する役割がなかったという主張だ。2004年に宇宙飛行士選抜計画を作った元官僚も「ISS参加などさまざまな案があったが確定した計画はなかった」と話した。韓国は2000年代初めに米航空宇宙局(NASA)から2億ドルを出してISSにモジュール(宇宙実験室)を設置するよう提案を受けた。韓国政府は予算問題のためにこれを受諾できなかった。未来創造科学部が昨年11月に発表した「宇宙開発中長期計画」を見ると少なくとも2040年までは宇宙飛行士育成計画がない。2020年に計画された月探査船も無人だ。イさんの宇宙飛行士体験が現実的に活用できる所がないという話だ。イさんは2008年にISSに行ってきた後、2012年に米国に向かう時まで全国各地で講演を行った。4年間で合計235回、6日に1度の水準だった。イさんは2010年まで2年間に自身の宇宙経験を詳細な記録としてまとめた。いつになるか確約はないが第2の宇宙飛行士誕生に備えた作業だった。

現在韓国の宇宙開発はロケットと衛星に集中している。ロケット開発は大陸間弾道ミサイル(ICBM)研究と関連する。衛星は輸出に傍点がつけられている。衛星開発と打ち上げは政府計画で「未来成長動力創出と創造経済実現への寄与」と意味が解説されている。ところが企業の参加は見られない。漢陽大学のキム・ギョンミン政治外交学科教授は「政府は大企業が何を望んでいるかを把握して産学協力の枠組みを作らなければならない。宇宙開発に対するグランドデザインをするには企業の話も聞かなければならない」と話す。日本の宇宙航空政策を研究したキム教授は「大企業も収益性だけを考えず国に対する恩返し的な投資と参加を進めなければならない」と付け加えた。


宇宙開発には多くの資金がかかる。KSLV-2開発だけで約2兆ウォンがかかる。政府と航空宇宙研究院は産業連係効果と付随的技術発達で国家経済にそれ以上の寄与をすることになると主張する。だが、反論も少なくない。チャン教授は「いつも産業化の話をするが実際にされたものはほとんどない。小さな衛星ひとつ輸出したのが実績のほぼすべてだが、それすらも航空宇宙研究院とは関係ない民間業者が成し遂げた成果だ」と話した。チャン教授は「開発予算確保に欲を出す研究者の過剰包装された計画に誘惑されてはならない」と指摘している。(中央SUNDAY第382号)



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