周辺情勢も不安だ。金正恩(キム・ジョンウン)が打ち上げた弾道ミサイルの放物線の下で、北朝鮮と日本は密会中だ。安倍政権は過去の歴史の鎖を解き放して危険な刀の舞いを踊っている。慰安婦動員の強制性を認めた「河野談話」を無力化したのに続き、集団的自衛権を前面に出して露骨な軍事大国化の歩みを加速化している。遠くイラクから聞こえてくる宗派紛争の爆発音に驚いた米国は右往左往している。中東とウクライナの火薬の臭いがいつこちらに向かってくるかも知れないほど東シナ海は一触即発の緊張に包まれている。この局面で習近平・中国国家主席が夫妻そろって華やかに韓国にお出ましになるということ自体が、サミュエル・ベケットの不条理劇のようだ。
執権1年4カ月で朴大統領は国政運営の動力を失った。ステップが完全に絡まっている。セウォル号惨事の初動対応の失敗の一次的な責任を問うて海洋警察を解体したが、人事惨事については正反対の処方箋を出した。同じ原則を適用していたとすれば青瓦台(チョンワデ、大統領府)人事委員会を解体して、その責任者である金淇春(キム・ギチュン)秘書室長を更迭してこそ適切だ。だが人事首席室を新設することによって、むしろ金室長に力を与えた。だから海洋警察が「酔中真談」(酒に酔っている間の本音)にかこつけて集団反抗に出るのも無理な話ではない。
【コラム】“大統領病”が問題だ=韓国(2)
執権1年4カ月で朴大統領は国政運営の動力を失った。ステップが完全に絡まっている。セウォル号惨事の初動対応の失敗の一次的な責任を問うて海洋警察を解体したが、人事惨事については正反対の処方箋を出した。同じ原則を適用していたとすれば青瓦台(チョンワデ、大統領府)人事委員会を解体して、その責任者である金淇春(キム・ギチュン)秘書室長を更迭してこそ適切だ。だが人事首席室を新設することによって、むしろ金室長に力を与えた。だから海洋警察が「酔中真談」(酒に酔っている間の本音)にかこつけて集団反抗に出るのも無理な話ではない。
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