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「米国、訪米韓国高位官僚にアジアインフラ投資銀行参加への懸念を表明」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国政府が中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を見送るように韓国に要請したと日本共同通信が28日、報道した。同通信によると、キャロライン・アトキンソン米国国家安全保障会議(NSC)国際経済担当副補佐官が、今月初めに米国を訪問した韓国政府高位官僚に直接懸念を表明し、AIIBへの韓国参加に反対する意を伝えたと、米政府当局者と外交消息筋が明らかにした。米政府はこれに先立ち、駐韓米国大使館を通じても「韓国のAIIB加盟の動きに深い懸念を示し、韓国がAIIBに加盟する場合、その間、両国が築いてきた友邦としての信任度が影響を受けることになるだろう」という立場を韓国政府に伝えてきた。香港紙「大公報」や台湾紙「自由時報」「経済日報」をはじめとする中華圏メディアも、先週末に電子版を通じて中央日報を引用してこの懸案を報じた。

中国政府は今年5月から韓国政府に「7月3、4日の習近平国家主席の韓国訪問で、共同宣言文に『韓国がAIIBに加盟することにした』と明示してほしい」と要求してきた。AIIBは米国・日本中心の世界銀行・アジア開発銀行(ADB)に対抗して国際金融秩序を再編しようとする意図で中国が設立を準備している国際機構だ。参加予想国家は東南アジア諸国連合(ASEAN)や中東国家をはじめ、パキスタン、スリランカなど親中国家が大部分なので、韓国加盟は米中双方にとって政治的に重要な意味を持っている。共同通信はこれと関連して「米国が自国主導の国際経済秩序を切り崩そうとする中国の動きを妨害するかもしれないという態度を示していて、事実上、介入に出た形」と評価した。

韓国政府の高位関係者は29日「AIIBについては複数の事案で国別に異見があるのが事実」としながら「現在、さまざまな方策をもって協議している段階だとみることができる。この過程で該当国家が多様な意見を交換できるのではないか」と述べた。この関係者は続いて「AIIBに参加した場合、我々がいかなる利益を得ることができ、どのような役割ができるのかを考えなければならない」と付け加えた。

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