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放射砲に続きミサイル発射…金正恩の習近平向け示威か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が29日明け方、スカッドミサイル2発を奇襲的に発射し、韓国軍当局が背景分析に乗り出した。合同参謀本部関係者は、「北朝鮮が午前4時50分と4時58分に相次いで江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)一帯から東海岸の公海上にミサイルを発射した。射程距離は500キロメートル余りと分析され、民間船舶に対し警戒を呼びかける航行警報はなかった」と明らかにした。韓国軍は射程距離と発射速度などを考慮し2発ともスカッドミサイルだと推定している。北朝鮮が3月3日に発射したスカッドC型と同一のものを発射したと軍はみている。当時周辺地域で運航する航空機や船舶はなく、民間人の被害はなかった。日本の防空識別区域(JADIZ)にも到達していないと把握された。今回を含め北朝鮮は今年に入って11回にわたり短距離発射体を発射しており、弾道ミサイルの発射は4回目となる。

この日のミサイル発射は26日に東海岸で射程距離190キロメートル余りの300ミリ放射砲(多連装砲KN-09)3発を発射してから3日後に行われた。北朝鮮は2月末から3月末まで相次いでKN-09とスカッドミサイル、ノドンミサイルなど多様なミサイル発射実験を実施しており、韓国軍は北朝鮮の追加挑発の可能性に備えている。特に北朝鮮メディアが26日に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が見守る中で誘導戦術兵器訓練を実施したと明らかにしており、この日の発射と関係があるのか分析中だ。軍関係者は、「29日付労働新聞に金第1書記が元山に近い葛麻(カルマ)食料工場を現地指導したという報道からみて、彼がミサイル発射現場にいた可能性がある。新しい兵器ではないという点から単純なミサイル発射実験というよりは韓国を含めた周辺国にある種のメッセージを伝えようとする次元であるようだ」と説明した。国防部長官に内定している韓民求(ハン・ミング)氏の聴聞会を控えミサイル発射が行われたという点から一種の武力示威の可能性もある。また、来月3日に就任後初めて平壌(ピョンヤン)より先にソウルを訪れる習近平中国国家主席の訪韓に対する抗議の表示という分析もある。

一方、共同通信は北朝鮮外務省当局者が「(この日の)ミサイル発射は通常の軍事訓練」と話したと平壌発で報道した。

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