文昌克(ムン・チャングク)は退場した。彼は24日、首相候補を返上した。複雑な思いだ。虚脱と残念、余裕と満足感。彼に対する賛否の対立は激しい。感情は衝突する。
彼の退路は寂しくない。民心は変わっていった。反転の流れが形成された。曹渓宗元老のウォルジュ僧侶は明快だった。「国民は真実を知る権利がある。聴聞会で国民が判断しなければいけない」--。
彼を覆った親日の影は押し返されていった。20日夜のMBC(文化放送)『緊急対談』は決定的だった。視聴者の多数はKBS(韓国放送公社)ニュース(11日)の歪曲を看破した。その報道は編集し、歪めた。彼に向かった揶揄の根拠は崩れていった。世論の変化の分岐点だ。その瞬間の辞退は逆説だ。文昌克の防御力は印象的だった。初期に彼は孤軍奮闘した。彼はすぐに落胆しなかった。彼は自分のドラマを作り出した。その力は真実に対する信念だ。
文昌克論争は情報市場の問題点を露わにした。烙印することは有効だった。烙印は容易でありながら陰謀的だ。その作業の出発は事実の粉砕だ。その断片的事実に偽りを混ぜる。それを枠の中に入れる。親日フレームは魅力的だ。その情報が流通する。扇情と偏向の話が真実を圧倒する。
文昌克の講演のテーマは「試練と機会を与えた神」だ。朝鮮末、両班(ヤンバン)の怠惰と民衆収奪はひどくなった。彼はその常識をキリスト教の言語と方式で言及した。教会の言語は非キリスト教徒には馴染みがない。ある部分は負担にもなる。しかし全体の内容は共感帯を形成する。苦難を乗り越えた韓国人の底力を語ったからだ。
彼の講演は文を書く形式だ。起承転結の70分だ。KBSの報道は2分。暴露性報道は威力的だ。人格破壊の危険が伴う。全体の脈絡は維持されなければいけない。反論がなければならない。KBSは編成の原則を無視した。文昌克報道はひどく歪んだ。彼は親日と反民族の枠に閉じ込められた。
文昌克論争にあきれる場面もあった。文昌克反対者の国民無視だ。MBCの対談中に講演の映像が27分ほど放送された。パネル討論が続いた。「貴重な時間にあんな映像をこれほど長く流してもよいのかよく分からない」(孫錫春建国大教授)。反論が出た。「KBSが抜粋して歪めるのはよくて、映像全体をMBCが流してはいけないと?」(洪性傑国民大教授)
多くの視聴者はあきれた。インターネット空間で怒りを表した。「(孫錫春の発言は)国民愚弄だ」--。世論の流れは変わった。その発言は衝撃的だ。烙印と速断の危険性を実感させた。その場面は教訓として残るだろう。
【コラム】歴史論争に揺れた“文昌克ドラマ”=韓国(2)
彼の退路は寂しくない。民心は変わっていった。反転の流れが形成された。曹渓宗元老のウォルジュ僧侶は明快だった。「国民は真実を知る権利がある。聴聞会で国民が判断しなければいけない」--。
彼を覆った親日の影は押し返されていった。20日夜のMBC(文化放送)『緊急対談』は決定的だった。視聴者の多数はKBS(韓国放送公社)ニュース(11日)の歪曲を看破した。その報道は編集し、歪めた。彼に向かった揶揄の根拠は崩れていった。世論の変化の分岐点だ。その瞬間の辞退は逆説だ。文昌克の防御力は印象的だった。初期に彼は孤軍奮闘した。彼はすぐに落胆しなかった。彼は自分のドラマを作り出した。その力は真実に対する信念だ。
文昌克論争は情報市場の問題点を露わにした。烙印することは有効だった。烙印は容易でありながら陰謀的だ。その作業の出発は事実の粉砕だ。その断片的事実に偽りを混ぜる。それを枠の中に入れる。親日フレームは魅力的だ。その情報が流通する。扇情と偏向の話が真実を圧倒する。
文昌克の講演のテーマは「試練と機会を与えた神」だ。朝鮮末、両班(ヤンバン)の怠惰と民衆収奪はひどくなった。彼はその常識をキリスト教の言語と方式で言及した。教会の言語は非キリスト教徒には馴染みがない。ある部分は負担にもなる。しかし全体の内容は共感帯を形成する。苦難を乗り越えた韓国人の底力を語ったからだ。
彼の講演は文を書く形式だ。起承転結の70分だ。KBSの報道は2分。暴露性報道は威力的だ。人格破壊の危険が伴う。全体の脈絡は維持されなければいけない。反論がなければならない。KBSは編成の原則を無視した。文昌克報道はひどく歪んだ。彼は親日と反民族の枠に閉じ込められた。
文昌克論争にあきれる場面もあった。文昌克反対者の国民無視だ。MBCの対談中に講演の映像が27分ほど放送された。パネル討論が続いた。「貴重な時間にあんな映像をこれほど長く流してもよいのかよく分からない」(孫錫春建国大教授)。反論が出た。「KBSが抜粋して歪めるのはよくて、映像全体をMBCが流してはいけないと?」(洪性傑国民大教授)
多くの視聴者はあきれた。インターネット空間で怒りを表した。「(孫錫春の発言は)国民愚弄だ」--。世論の流れは変わった。その発言は衝撃的だ。烙印と速断の危険性を実感させた。その場面は教訓として残るだろう。
【コラム】歴史論争に揺れた“文昌克ドラマ”=韓国(2)
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