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<韓国兵銃乱射>初期鎮圧に失敗した軍、誤認射撃まで

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
イム兵長の身柄確保の過程で明らかになった軍の未熟な対応が指摘されている。銃器乱射の瞬間から身柄を確保するまで何度も制止する機会があったがこれを生かすことができなかったということだ。

イム兵長は21日に銃器を乱射した後、実弾を持ったまま部隊を抜け出すまで特別な抵抗を受けなかった。軍関係者は、「遺体と負傷者を収拾するのに集中していたので難しかった」と釈明したが、初期鎮圧に失敗したために民間地域にまで影響が広がった。

イム兵長はその後18時間ぶりに部隊から10キロメートル離れた民間人統制線北側の高城猪津(コソン・チェジン)検問所まで逃走し、被害を懸念した住民数百人余りが近隣の小学校に避難しなければならなかった。また、22日夜にはイム兵長が包囲網を突破し軍兵力がいる遮断線に30メートルまで接近したのに捜索チームは捕まえられなかった。


特に身柄確保作戦が本格的に始まった23日午前8時40分ごろには捜索部隊員同士で誤認射撃をしたため上等兵1人が右こめかみを弾丸がかするけがを負い病院に運ばれた。結局イム兵長は捕まえたが、軍の作戦には汚点を残したことになる。

軍関係者は「イム兵長が実弾を持っていたとはいえ、大規模捜索チームが組まれても専門的な訓練を受けていない兵士1人を相手にあまりに難航していた。何より国民に大きな不安感を起こさせたことに対する責任は重い」と話した。

政界も軍当局を批判し対策作りを促した。与党セヌリ党の尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)事務総長はこの日の非常対策委員会議で、「軍規は軍隊を結束する力であり、軍隊を戦闘で勝たせる戦闘力の源。軍規確立のために軍は今回の事件の原因究明と再発防止対策作りに少しの隙もなく最善を尽くすよう望む」と話した。

新政治民主連合のキム・ハンギル共同代表は、「軍隊は国も守らなければならないが、子どもを軍に送った親の心も守らなければならない。国民を守る軍が国民の心配の種になった。国防部長官はどこで何をしているのか」と指摘した。朴範界(パク・ポムゲ)院内報道官も「金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が安保室長を兼任している状況で軍業務管掌や責任の部分がたるんで起きたこと」と指摘した。

特に軍将官出身議員は関心兵士制度の改善を強調した。陸軍教育司令官出身のセヌリ党韓起鎬(ハン・ギホ)議員は、「単純に関心兵士(要注意兵士)に問題があるというよりは、運用の妙を発揮しなければならない。Aという業務をうまくできなくてもBという業務はうまくできるだけに、配置の際には融通性を与える必要がある」と話した。陸軍大将出身のセヌリ党鄭寿星(チョン・スソン)議員も、「関心兵士も小隊長、中隊長、大隊長、連隊長級の管理対象に分類し体系的な関心を持つ必要がある」と指摘した。

一方、与野党の院内代表はこの日国防部次官から懸案報告を受け、24日の本会議で常任委員長選出などを終え次第国防委員会全体会議を開くことに合意した。韓民求(ハン・ミング)国防部長官候補に対する任命同意案と人事聴聞要請書が5日に国会に提出されているが、後半期の院構成が遅れまだ人事聴聞会も実施されずにいる。



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