日本の極右の立場を代弁してきた産経新聞の22日付1面「『反日』でひとくくり、1面トップ」という見出しのトップ記事(右)。産経新聞は「ペ・チュンヒは生前日本に友好的だった」と主張し、ペさん死去のニュースを伝えた中央日報9日付1面トップ記事(左)は不公正な歪曲報道だと批判した。
産経記事はこうだ。「(生存者名簿の)中には、現在80歳と記され、終戦時には10歳か11歳だった計算になる女性もいる。日本人から見れば信じ難いが、韓国ではそれが受け入れられている。元慰安婦女性が共同生活を送る『ナヌムの家』で晩年を過ごしたペは実は戦後、自ら韓国から日本に渡って約30年間、日本で暮らしており、日本の演歌や軍歌が上手だった。『日本びいきなので、ナヌムの家では少し浮いていた』(関係者)という。ペと以前から交友があり、葬儀にも参列してきたという人物に会った。『彼女は「(朝鮮人女性を)強制的に連れて行ったなんて見てないよ」と言っていた。「日本を許した」とも話していた』。だが、韓国のメディアではこうしたペの一面は報じられない。中央日報の記事は、彼女の人となりには触れず、慰安婦となった経緯も考え方も生き方もそれぞれ違う女性たちを、『日本軍被害者』という観念的な枠組みでひとくくりにし、画一的に取り扱う。そんな韓国社会の姿勢は、それぞれの事情も複雑な心境もある元慰安婦を一人の女性として尊重しているのではなく、ただ『反日』のために利用しているのではないかとの疑問を禁じ得なかった」。
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