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【時視各角】サムスン李在鎔副会長の写真2枚(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2012年4月26日に行われた「中国青年指導級幹部の韓国学習と考察」の様子。

少し前に受け取った2枚の写真、そして1冊の本が妙な後味を残した。中央日報中国研究所が送ってくれた2枚の写真のうち断然目を引く人物はサムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長だ。その横に置かれた本は今年ナナム出版社が28年ぶりに再版したサムスン創業者の李秉チョル(イ・ビョンチョル)会長の自叙伝である『湖岩自伝』だ。

李副会長が登場する最初の写真は中国共産党の中央党校ホームページに掲載されている写真だ。2012年4月26日の「中国青年指導級幹部の韓国学習と考察」。サムスンが12年前から中国の次世代高級幹部を招いている行事で、これまで500人余りが参加した。写真には高級幹部を養成する李景田党校校長の横に崔志成(チェ・ジソン)サムスン未来戦略室長と李副会長が見える。

もうひとつは李副会長が毎年参加する中国・海南省のボアオフォーラムだ。写真の李副会長は常に一番端の末席に座っていた。4月には直接演説に立ち、「サムスンは現在医療分野に研究資源を集中している。IT・モバイル技術と結合すれば大きな機会ができるだろう」と紹介した。当時現場を見ていたハン・ウドク中央日報中国研究所長は、「説得力があったし講演の腕も良かった」と記憶している。


写真を見てふと気になった。海外の活発な公開活動と違い韓国ではそうした場面を見るのが難しいためだ。外部活動に力を入れないのはもしかして家系の伝統なのかと思い湖岩自伝の年譜を広げてみると、李秉チョル会長は全く違う状況だった。大きな系列会社を設立する合間に多様な対外活動が細かく記録されている。1984年には東亜日報に「輸出と技術革命」を寄稿し、同年読売新聞に「韓日新時代の構築」を書いた。翌年にはKBSの対談に出演し自身の起業人生を詳しく打ち明け、他界した87年には中央日報で6回にわたり「富国論」を執筆した。最後まで韓国社会にメッセージを伝えようとした痕跡だ。

最近の韓国社会と大企業2世・3世の接触面は目立って薄くなっている感じだ。現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長を見守ってきた人たちは、「話し方はどもりがちだが大胆なビジョンが含まれている」と話す。私たちはそんな鄭会長と韓国メディアよりも海外のモーターショーで多く接する。LGの具本茂(ク・ボンム)会長の無愛想な話し方にも韓国社会が傾聴しなければならないすごい洞察力が含まれている。それでもLGの伝統を根こそぎひっくり返す彼の「厳しい経営」はこの3年間に報道資料を通じて接しただけだ。



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