監督のワールドカップ（Ｗ杯）経験は、その国の代表チームの実力とどのような関係があるのだろうか。

サッカー韓国代表の洪明甫（ホン・ミョンボ）監督（４５）は２０１４ブラジルＷ杯３２出場国の監督のうち、Ｗ杯経験が最も多いことが分かった。

洪監督は選手として１９９０イタリア、１９９４米国、１９９８フランス、２００２韓日Ｗ杯まで計４回出場し、２００６ドイツＷ杯にはコーチとして参加した。今回は監督として、６回目のＷ杯に挑戦する。


洪監督の次は、通算５回目のＷ杯舞台を控えたユルゲン・クリンスマン監督（４９、米国代表）とマーク・ヴィルモッツ監督（４５、ベルギー代表）だ。ドイツの伝説的なＦＷ選手だったクリンスマン監督は選手時代、計３回（１９９０イタリア、１９９４米国、１９９８フランス）Ｗ杯に出場した。２００６年に自国で開催されたドイツＷ杯では、ドイツ代表の監督としてチームを３位に導いた。

クリンスマン監督は今回のＷ杯の監督では最も華麗なＷ杯履歴の所有者だ。クリンスマンは１９９０年大会で３得点してドイツの優勝に貢献し、１９９４年には１次リーグの韓国戦でハットトリックを達成するなど、５得点した。１９９８年には３得点し、Ｗ杯３大会連続３ゴール以上という記録を作った。

今大会で韓国と１次リーグ第３戦で対戦するベルギー代表のヴィルモッツ監督は、洪監督といくつかの面で似ている。両監督は１９６９年生まれの同じ年齢だ。選手として１９９０年から２００２年まで４回連続Ｗ杯に出場し、主将を１回務めたという共通点もある。

ヴィルモッツ監督は１９９８フランスＷ杯１次リーグ最終戦で洪監督と対戦している。当時、ヴィルモッツ監督はベルギー代表のＦＷの中心で、洪監督は韓国代表のＤＦを率いた。両チームは１－１で引き分け、ともに決勝トーナメントには進出できなかった。

韓国の１次リーグ対戦国の韓国はすべてＷ杯の経験がある。アルジェリア代表のヴァヒド・ハリホジッチ監督（６２）は１９８２スペインＷ杯でユーゴスラビア（現ボスニア・ヘルツェゴビナ）代表だった。ロシア代表のファビオ・カペッロ監督（６８）は１９７４西ドイツＷ杯にイタリア代表として出場し、２０１０南アフリカＷ杯ではイングランド代表を指揮した。

選手時代にＷ杯を経験していない監督も２２人にのぼる。このうち世界的な強豪を指揮している指揮官も多い。ブラジルのルイス・フェリペ・スコラーリ監督（６５）、イングランドのロイ・ホジソン監督（６６）、ドイツのヨアヒム・レーブ監督（５４）、スペインのビセンテ・デル・ボスケ監督（６３）は選手としてＷ杯の舞台を踏んでいない。