「洪明甫（ホン・ミョンボ）号は組２位で１６強（決勝トーナメント）に行く。ロシア戦は必ず勝たなければならず、ベルギーＦＷエデン・アザール（２３、チェルシー）は警戒しなければいけない」。

歴代のサッカー韓国代表指揮官１０人は韓国のブラジルワールドカップ（Ｗ杯）１６強入りを確信していた。洪明甫（ホン・ミョンボ）監督率いる韓国代表がブラジルＷ杯に向けて出発した。韓国はこれまで８回、Ｗ杯本大会の舞台を踏んでいる。洪監督の前に、多くの先輩監督が代表チームを率いてＡマッチを行い、Ｗ杯に参加した。そして成功と失敗、歓喜と挫折を経験した。

温故知新。過去のことから新しいことを学ぶことが重要な理由だ。韓国日刊スポーツ（ＩＳ）が歴代代表チームの指揮官１０人を対象にアンケート調査を実施した。洪明甫号に対する貴重な助言があふれた。


◆ロシア、アルジェリア戦は必ず勝て

韓国はロシア、アルジェリア、ベルギーと同じＨ組に属している。目標は史上初の遠征８強。このためにはまず１次リーグを通過しなければならない。

歴代監督１０人のうち８人が韓国の１６強入りを予想した。韓国の最終成績を８人は１６強、１人は８強と答えた。趙広来（チョ・グァンレ）監督は「多くの選手が欧州でプレーしていて、国際経験も豊富だ。以前のように屈曲が激しい競技はしないと思う。１６強には行くだろう」と話した。朴恒緖（パク・ハンソ）監督は「８強も可能」と語った。韓国が１６強以上に進出すると予想した監督の全員が韓国の組２位を予想した。組１位はベルギーという回答が９人で最も多かった。

「韓国が必ず勝たなければいけないチームを選んでほしい」という質問には、それぞれ５人が第１戦の相手ロシア（日本時間６月１８日午前７時）と第２戦のアルジェリア（６月２３日午前４時）を選んだ。チェ・ガンヒ監督は「初戦を落とせばムード競争で負ける。ロシア戦に総力を尽くすべきだ」と強調した。高在旭（コ・ジェウク）監督は「ベルギー、ロシアには有名なトップ級選手が多く、負担になる。私たちが力を発揮しやすい相手はアルジェリア」と話した。

◆アザールが要注意人物

最も警戒すべき相手には、大半が欧州ビッグリーグでプレーするベルギーの選手を選んだ。最も注意すべき選手はアザールだった。６人がアザールを選んだ。高在旭監督は「アザールはドリブル、シュート、方向転換などに優れている。少しも油断できない」と話した。チェ・ガンヒ監督は「韓国のＤＦはアザールのようなスタイルに弱い」と指摘した。

３人はベルギーのストライカー、ロメル・ルカク（２１、エバートン）を要主人物に挙げた。ルカクは最近、ルクセンブルク、スウェーデンとの親善試合２試合で、ハットトリックを含め４得点している。けがで代表から外れたクリスティアン・ベンテケ（２４、アストンヴィラ）の空白を完ぺきに埋めたという評価だ。車範根（チャ・ボムグン）監督は「ルカクは身体条件がよく、パワーもあり、１対１に優れている。韓国のＤＦが防ぐのは容易でないはず」と診断した。金皓（キム・ホ）監督も「ルカクは破壊力があるストライカーだ。このような選手が韓国にいないのが残念だ」と話した。

３月６日に行われたベルギー－コートジボワールの親善試合を現場で見た許丁茂（ホ・ジョンム）監督は、サイドＦＷドリース・メルテンス（２７、ナポリ）に注目している。



＜Ｗ杯サッカー＞歴代韓国代表監督「洪明甫号は１６強進出」（２）