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KBS社長解任案が通過…労組は業務復帰を宣言

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

吉桓永(キル・ファンヨン)KBS社長

労組などから辞任要求を受けてきた吉桓永(キル・ファンヨン)KBS(韓国放送公社)社長に対する解任案が通過した。

KBS理事会は5日午後4時、ソウル汝矣島のKBS本館で臨時理事会を開き、吉社長解任案を可決した。吉社長が出席して意見を述べたが、表決の結果、賛成7票、反対4票で解任案が通過した。野党側理事4人のほか、与党側理事3人が賛成票を投じた。

反対票を投じた与党側の楊成樹(ヤン・ソンス)理事は表決後、辞意を表明し、理事会場を退場したという。KBS理事会のある関係者は「多くの理事が制作拒否と労組のスト、幹部の相次ぐ職務辞退などで吉社長が社長として職務を遂行するのは事実上難しいと判断したとみられる」と話した。


これを受け、2008年に解任された鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)社長に続き、吉社長はKBS理事会が解任した2人目の社長となった。また、2013年に放送文化振興会によって解任された金在哲(キム・ジェチョル)MBC(文化放送)社長まで含めると、辞任要求を拒否して上級機関によって解任された3人目の公営放送社長となる。KBS理事会は数日以内に朴槿恵(パク・クネ)大統領に吉社長の解任を要請し、朴大統領がこれを受け入れれば、公募で新しい社長を選ぶ手続きに入る。

一方、スト中だったKBS新労組と第1労組は6日午前5時にストを暫定中断し、業務に復帰することにした。制作拒否中の記者協会のほか、報道本部・制作本部幹部の職務拒否で生じた制作空白も正常化に向かう見込みだ。

吉社長の解任で決着がついた今回のKBSの事態は、セウォル号沈没事故に関する不適切な発言で物議をかもしたキム・シゴン前報道局長が先月9日の辞任記者会見で、吉社長の同伴辞任を促して始まった。続いて、報道局長在職時に吉社長を通じて青瓦台(チョンワデ、大統領府)から常に圧力を受けたと主張し、事態が拡大した。最近はある教養局のプロデューサーが、吉社長は『深夜討論』などの教養番組制作にも介入したと暴露した。

KBS記者協会は3日、吉社長と李貞鉉(イ・ジョンヒョン)青瓦台広報首席秘書官を放送法違反容疑で検察に告発した。その間、こうした外圧説に対し、吉社長は「事実無根」と否認し、職務を拒否した報道局部長の人事異動を発令した。

元KBSプロデューサーの吉社長は、内部昇進を通じて社長に就任した初めてのケースとして注目されてきた。3年の任期の半分を残した状態だ。



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