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「韓国の成長率は高い…追加浮揚策は必要ない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロバート・バロー教授

この数年にわたり有力なノーベル経済学賞候補に挙げられてきたハーバード大学のロバート・バロー教授は、「韓国の経済成長率は先進国など他の国に比べまだ高い水準で、韓国政府は追加景気浮揚に出る必要はない」と話した。「2014韓国銀行国際カンファレンス」に参加するため韓国を訪れたバロー教授は2日午後、韓国銀行で記者懇談会を行った。

バロー教授はセウォル号沈没事故の余波による消費の冷え込みについて、「全国民が悲しみに陥っている事故だが、経済的にだけ見た時今回の事件は実質国内総生産(GDP)が10%以上下落する“マクロ的災害”とは見がたい。消費に及ぼす影響は制限的で、政府が(経済分野で)特別な措置をする必要はない」と話した。バロー教授はこの日午前のカンファレンス基調演説では「グローバル金融危機後に各国の政策の不確実性が大きくなりGDPが10%以上減少するマクロ的災害が発生する可能性が大きくなった。このためには安定した財政と通貨政策維持が重要だ」と言及した。

バロー教授は韓国の経常収支が26カ月連続で黒字となっていることと関連し、「輸出増加のスピードが輸入より速く、不況型黒字だとは思わない。ただ現状況でウォン切り下げは自然な現象だとみる」と話した。バロー教授は、「日本の事例を模倣するなという助言を韓国にしたい。GDP比で高い公共負債比率や大規模公共事業などはまねない方が良い」と強調した。市場機能を重要視するマクロ経済学者のバロー教授は米国の量的緩和にも否定的な立場だった。バロー教授は「量的緩和は経済成長に効果的でなく、かえって経済の不確実性を育てた」と指摘した。






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