３０日、ウォン高ドル安が進み、一時１ドル＝１０１０ウォン台をつけた。当局の介入でこの日、かろうじて１ドル＝１０２０ウォン台を守ったが、ウォン高はしばらく続く可能性が高いというのが市場の見方だ。

この日、韓国ウォンは前日比３．６ウォン値上がりした１ドル＝１０１８ウォンで取引が始まった。すぐに当局の介入と推定される大規模なドル買いが入り、１ドル＝１０２１．４ウォンまで値を戻したが、午後に入ってまた１ドル＝１０２０ウォンを割った。その後はドル買いが入り、１ドル＝１０２０．１ウォンと、かろうじて１０２０ウォン台を守った。

ウォン高が進むのは市場にドルが多いということだ。韓国は経常黒字が２６カ月間続き、外国人資金も４月以降は流入している。この日は特に、輸出業者が月末精算のため、稼いだドルを売って韓国ウォンを買う動きが強まり、ウォン高ドル安が進んだ。


新韓金融投資のソン・ソンイン研究員は「米国の量的緩和縮小規模が次第に大きくなり、景気回復に弾みがつけば、ドルは値上がりし、相対的に韓国ウォンは下がるだろう」とし「ただ、一時的に１ドル＝１０００ウォン水準までウォン高ドル安が進む可能性もある」と予想した。