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<2014済州フォーラム>「新たなアジアをデザイン、韓国が主導する」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「第9回平和と繁栄のための済州フォーラム」が30日まで西帰浦市内のホテルで開かれる。28日午後、尹炳世外交部長官主催の歓迎夕食会で出席者が乾杯している。左側3人目から時計方向に洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)中央日報・JTBC会長、孔魯明東アジア財団理事長、李肇星元中国外相夫人の秦小梅氏と李元外相、ギラード元オーストラリア首相、尹長官、ファイヤド前パレスチナ自治政府首相、韓昇洙元首相、ファイヤド前首相夫人。

今年で9回目を迎える「平和と繁栄のための済州フォーラム2014」が28日に西帰浦(ソグィポ)市内のホテルで開幕した。済州道(チェジュド)、東アジア財団、国際平和財団、中央日報が共同主催する今回のフォーラムには過去最多となる57カ国4000人余りが参加した。

外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官はこの日の歓迎夕食会での祝辞で、「冷戦以降にアジアは世界経済のエンジン役をしてきたが、いまは経済繁栄にもかかわらず、政治・安保的緊張感が高まったアジアパラドックスの時代だ。東中国海での日中対立、南中国海での中国とベトナムの紛争、北朝鮮の4度目の核実験威嚇、日本の集団的自衛権追求など対立要素が増加しアジアの未来は不透明だ」と診断した。尹長官は「新しいアジアをデザインするために米国の夢と中国の夢、アセアンの夢、統一に向けた韓国の夢を欧州連合(EU)のように共通したビジョンを持つ“アジア・太平洋の夢”として統合させなければならない」と話し、「平和なアジア、繁栄するアジア、進歩するアジア」という新たなアジアビジョンを提示した。それとともにアップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉を引用し、「ひとつひとつの努力、点と点をつなげることこそ平和と繁栄に最も必要な部分だ。新たな挑戦に対抗し韓国は新しいアジアをデザインするのに主導的役割をする準備ができている」と話した。

29日から本格的に始まる済州フォーラムには内外から著名な人物が多数参加する。海外からはギラード元オーストラリア首相とファイヤド前パレスチナ自治政府首相、李肇星元中国外相、日本の下村博文文部科学相、カーリー・フィオリーナ元ヒューレット・パッカード最高経営責任者(CEO)、韓国から韓昇洙(ハン・スンス)元首相、朴寛用(パク・グァンヨン)元国会議長、趙允旋(チョ・ユンソン)女性家族部長官、朱鉄基(チュ・チョルギ)外交安保首席秘書官、孔魯明(コン・ノミョン)、宋旻淳(ソン・ミンスン)、柳明桓(ユ・ミョンファン)、金星煥(キム・ソンファン)元外交長官らが出席した。


出席者は、「新しいアジアの設計」というテーマで30日まで平和・環境・文化・女性など64のセッションに分かれて討論を行う。29日には世界指導者セッションを通じ世界のリーダーが見つめる「新しいアジア」のビジョンと設計に向けた具体的議論が予定されている。このほか「北東アジア新安保体制構築」「北東アジア平和協力構想」「金正恩(キム・ジョンウン)の北朝鮮、どこへ行くのか」など、現在の北東アジア情勢を探るセッションも注目される。

28日には歌手パク・ジョンヒョンのオープニングステージに600人余りが参加し、『いまはそうだったらいいね』などの曲を一緒に歌い済州フォーラムの成功を祈った。青少年の参加も目を引いた。「済州青少年平和を語る」というセッションに参加した済州外国語高校の生徒ら済州の青少年100人余りは101秒映画祭と非政府組織(NGO)共同宣言文の発表を通じ人権と平和を促した。このほか「未来時代の女性の役割」「世界の中の韓国教育」などのセッションも注目された。



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