サムスングループは２５日、李健熙（イ・ゴンヒ）会長（７２）が外部の刺激に反応を見せるなど昏睡状態から回復したと明らかにした。

サムスングループによればこの日、プロ野球の中継放送の途中でキャスターが李承ヨプ選手のホームランに興奮した声で叫ぶと、李会長が目を大きく開いたということだ。李選手は大邱（テグ）で開かれたネクセン・ヒーローズとの試合で３回に場外スリーランホームランを放った。病室では、普段から李会長が好きな野球中継を流していた李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長ら家族は、李会長が普段よりもはるかに大きな反応を見せて皆が驚いたということだ。李副会長は「選手たちが、いいプレーをしてくれて感謝する」としてこのニュースをサムスン・ライオンズのキム・イン社長に伝え、キム社長は試合後ダグアウトで選手たちにこの事実を知らせたという。

サムスン未来戦略室の関係者は「李会長がこれまで無意識で目を少し開けたり閉じたりしていたが、今回は『李承ヨプが場外ホームラン』という声が大きく聞こえるとすぐに、とても長い間、目を大きく開いていた」として「まだ完ぺきに意識が回復したわけではないが、外部の刺激に反応したこと自体が肯定的な信号」と話した。


李会長の状態についての問い合わせが殺到すると、サムスンソウル病院も「昏睡状態から回復し、各種の刺激への反応が日々好転している」と公式立場を明らかにした。病院側は「神経学的な好転所見として見ており、今後の認知機能の回復も希望的と判断している」として「心臓および肺などのさまざまな長期機能は完ぺきに正常を維持している状態」と明らかにした。サムスン側は「まだコミュニケーションをしたり動いたりすることができる段階ではないが、一定水準の外部刺激には反応するなど意識を徐々に取り戻している段階」と説明した。

サムスンは今月１０日、急性心筋梗塞を起こした李会長が、意識回復だけが多少遅れているだけで緊急な状況が発生はしないと見ている。李副会長をはじめ娘の李富真（イ・ブジン）ホテル新羅社長や李敍顕（イ・ソヒョン）サムスンエバーランドファッション部門社長は今週にも平常日程に戻る予定だ。