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プロオケ32楽団、聴衆400万…欧州も凌駕する“ジャパン・パワー”(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

拠点音楽ホールである「すみだトリフォニーホール」に集まった新日本フィルハーモニー交響楽団の団員。5月29日、イム・ドンミンとの共演でショパンのピアノ協奏曲第2番などを演奏する。(写真=Vincero)

ピアニストのソン・ヨルウム

もうひとつ、辺境交響楽団で世界トップを目指そうとする果敢なチャンレンジ精神も一役買っている。今回のソウル公演でも披露されるマーラー交響曲第4番は、1930年NHK交響楽団が世界で初めて録音し、今でも驚きがあると評価される。最近でこそマーラー交響曲が人気演奏曲目となっているが、80年余り前はマーラーは聞きなれない非主流の作曲家だった。西洋音楽を積極的に受け入れようとする姿勢が、果敢な冒険につながり記録が残ることになった。

NHK交響楽団と比べて若々しいスタイルの新日本フィルハーモニー交響楽団は、感覚的なプログラム選定と拠点ホールを持つことで育っていったケースだ。今月29日午後8時、ソウル芸術の殿堂コンサートホールの舞台に立つ新日本フィルハーモニー交響楽団は、2010年にインゴ・メッツマッハーを音楽監督に、ダニエル・ハーディングを音楽パートナーに迎え入れながら、日本管弦楽ファンの耳を引きつけている。特に、ルネサンス、バロック、古典派など過去の音楽をその時代の楽器や演奏法で演奏する「古楽」専門家であるフランス・ブリュッヘンにハイドンの主要な交響曲セットを任せ、久石譲に映画音楽演奏を任せるという卓越した感覚を見せた。このような方法で躍動感あふれる交響楽団のイメージを築いてきた。

そのうえ音響が卓越し楽団がいつも練習できる「すみだトリフォニーホール」は、団員の演奏力を確実に向上させた。ソウル市立交響楽団が専用コンサートホールを持たずにさまざまな演奏ホールを転々としていることと比較される。このホール以外にも、東京交響楽団が「ミューザ川崎シンフォニーホール」を、札幌交響楽団が「札幌コンサートホール Kitara」など独立した演奏ホールを拠点としている。


ソウル大西洋音楽研究所のイ・ジャンジク特任研究員は「来韓する2つの日本オーケストラは跳躍期に入った韓国の交響楽団が今後心して研究して目を向けているべきスタディケース」と話した。



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