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【中央時評】日本は災難・災害に備えて研究しているが、韓国は…(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
学校の実験室の安全問題も深刻だ。今は昔よりとても良くなったが、それでも実験室の安全に対する意識は先進国に比べてとても遅れている。米国のある国立研究所では、実験室の安全事故が起こるとその実験室を数カ月間も閉鎖して研究所全体について安全点検を行った。先進国は実験室の安全に対する意識がこれぐらい徹底している。ところが、いまだ韓国の教授や学生の意識はここに至らず、さらに非常口や非常階段が実験装備のためにふさがれているケースもある。もちろん慢性的な空間不足など韓国の大学の実験室の条件が先進国に比べて遅れていることが根本的な原因だが、もうそのような弁解は通じない。空間不足を理由に非常口をふさぐのは、まるで急に暮らしむきが苦しくなったからといって消防用道路に駐車したり商売をしたりするようなものだ。もう私たちはこうした短期的便益のために他人の安全を威嚇することはやめるべきではないだろうか。

セウォル号惨事は、韓国社会が根本的に変わる契機とならなければならない。ある外信は「本来重要なのは安全システムの整備なのに、韓国人は惨事の原因を探ろうとして、あまりにも網を広く投げすぎた」と評したが、私は網を広く投げたことは間違っていないと見ている。社会的システムと意識構造を総体的に変えてこそ、この問題が解決されるからだ。ただし政府はすべてのことはできないので、政府は安全システム改革のような具体的な組織やハードウェア整備を徹底し、代わりに政府では難しいような部分は国民が乗り出すべきだと考える。まず皆が「私ができることから実践します」と言って出れば、解決の糸口が見えそうだ。

オ・セジョン ソウル大教授(物理学)

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