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【コラム】中国が話すアジアの新秩序=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=カン・イルグ

きのう中国・上海でアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)が開幕した。2日間の日程で46カ国・機関の指導者が参加している。CICAは1992年にカザフスタンのナザルバエフ大統領の提唱で作られた地域安保協議体だ。域内平和と安全、協力を政治的対話を通じて解決していこうというのが設立趣旨だ。24の加盟国があり、韓国は93年からオブザーバーとして参加し2006年に正会員になった。短くない歴史を持っているが、韓国だけでなく中国でもこれといった注目を浴びることはなかった。しかし今回の会議に向けられた関心は非常だ。

CICAは今年の中国外交の2大イベントのひとつだ。王毅中国外相は2014年の中国外交の特徴を「開催国外交」(主場外交)と話す。上半期に上海でCICAを通じアジア安保を議論するなら、下半期には北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を開催して経済を議論するということだ。準備をおろそかにはできない。上海市政府はすでに10日から22日まで市内での小型無線機使用、爆竹などの行為を全面禁止した。学校も本会議のあるきょうは1日休校だ。

中国が上海の行事にこれだけ力を入れる理由は何か。毛沢東以来最も強力なカリスマで中国を率いている習近平が新時代を迎えているアジアに新たな安保秩序を提示するという意志を見せているためだ。


毛沢東時代の中国は戦争を避けることができないものとみていた。平和を勝ち取り戦争を抑止するためには逆説的に戦争が必要だと判断した。しかしトウ小平の考えは違った。時代の流れは戦争と暴力ではなく平和と発展だと信じた。そこで出されたのが「冷静に観察し、足下を固め、沈着に対応し、静かに力を育て、出しゃばらずに、やるべきことをしよう」(冷静観察穏住陣脚沈着応付韜光養晦決不当頭有所作為)という24字の方針だった。江沢民と胡錦涛はトウ小平の遺言に忠実に従った。

しかし世の中は変わる。世界唯一の超強大国だった米国の地位が揺らぎ始めて久しい。これに対し中国は3兆9500億ドルに上る外貨準備高の処理に苦心しなければならないほど成長した。財布が分厚くなった習近平が周辺を見回しアジアの新安保秩序創出に関心を持つことになったのはそれほどおかしなことではない。

中国は今回の行事を通じて3種類を狙っているとされる。まずCICAを今後のアジア安保を議論する主要プラットホームに成長させるという計画だ。中国は域内安保を議論する機関として2001年に上海協力機構(SCO)を発足させている。中央アジア諸国が主軸だが、加盟国が増え安保比重が下がった。これに対しSCOのアップグレード版としてCICAを考えているという話だ。実際にSCO加盟国はすべてCICA加盟国でもある。



【コラム】中国が話すアジアの新秩序=韓国(2)

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