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<韓国旅客船沈没>検察「ユ会長の業務指示…賠償責任」、一家の海外財産も全額還収へ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
元セモグループ会長のユ・ビョンオン清海鎮(チョンヘジン)海運会長(73)が、専用の写真ギャラリーと専用客室をつくるとしてセウォル号の5階増築工事を直接指示したという関連者の陳述を、検察が確保した。これに伴い、清海鎮海運を直接・間接的に支配してきたユ会長にセウォル号沈没事故の民事・刑事上の責任を問う結論を下した。特に商法の「業務執行指示者の責任」条項に基づいて、ユ会長一家の全財産を差し押さえた後、今後は被害者の遺族らへの損害賠償金として使うよう方針を定めた。

検察の高位関係者は19日「ユ会長は清海鎮海運の登記理事ではないが、社員番号1番(A99001)の会長として業務執行の指示者」として「現行商法上、指示者は故意や過失で会社に損害を及ぼした理事と同じ賠償責任を負わなければならない」と明らかにした。検察はこれを根拠に専門担当追跡チームを構成し、ユ会長一家の名義財産と第3者名義で隠した借名財産を追跡中だ。法務部もユ会長の次男ヒョクギ氏(42)ら子供名義の米国・フランスなど国外への逃避財産を全額還収することにして国際司法共助を準備中だ。

検察警察合同捜査本部は、セウォル号増築工事を担当した清海鎮海運のアン・キヒョン理事(59、拘束)から「ユ会長の指示で5階の船尾側に21×40メートル、840平方メートル(250坪)規模の大型ギャラリーと会長専用の客室を作った」という陳述を得た。合同捜査本部は増築工事がセウォル号の復原性を悪化させて沈没原因をつくったとして、ユ会長に業務上過失致死罪を適用して刑事上の責任を問う方針だ。


◆ユ会長検挙のため錦繡(クムス)院一時進入=検警捜査官は18日午後、京畿道安城(キョンギド・アンソン)の錦繍院内の研修院「愛の家」を急襲して山荘管理人のイ氏(65)を連行した。捜査官はここにユ会長父子が隠れているとの情報を得て入ったが彼らを見つけられなかった。検察は車でイ氏を連行している間、錦繍院側が「ガラス窓を割って入ってきて強制的に連行していった」と抗議するとイ氏を降ろした。一方、仁川(インチョン)地検特別捜査チームはユ会長が20日午後3時に令状実質審査に出てこなければ拘留状を返還し、拘束令状を発行するよう裁判所に要請する方針だ。



【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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