百合本安彦氏(左側)とナバル・ラビカント氏
シリコンバレーのベンチャー投資家であるNaval Ravikant(ナバル・ラビカント)氏は、韓国スタートアップについて「革新的で情熱的な創業家が多い」と評価した。彼は2010年、スタンフォード大学の韓国人留学生カップルが作った「Viki(ビキ)」(グローバル動画字幕サービス)などを例にあげた。特にラビカント氏は韓国のインターネット環境を高く評価した。彼は「10年前、『韓国に行けば新技術が具現化された実際の社会の様子を見ることができる』という思いでソウルに来たことがある」として「韓国で今広がっている状況が今後、他国でも現れると考えて創意的なアイテムを開発すれば、爆発的なスタートアップが出てくるだろう」と話した。また「サムスン・LGのようなグローバルハードウェア企業と、ソフトウェアに強いスタートアップが協業すれば破壊力は大きい」と付け加えた。
ラビカント氏は失敗を恐れず創業に挑戦する「リスクテイキング(risk-taking)」文化を強調した。彼は「シリコンバレーでも、失敗しても着実に挑戦する200人程度が創業生態系をリードしていく」として「韓国の人口5000万人の中の20人でも絶えず挑戦すれば、シリコンバレーに劣らない創業地域を作ることができるだろう」と話した。
ラビカント氏はスタートアップのゆりかごと呼ばれる「エンジェルリスト」の創業者であり、最高経営責任者(CEO)だ。インド系米国人で、グローバル成功神話になった「ツイッター」やマイクロソフトに売却されたメッセンジャー企業「Yammer(ヤマー)」などに投資して長年スタートアップを見守ってきた専門家だ。彼が2010年に設立したエンジェルリストは、投資を待つスタートアップと投資対象を探す投資家をインターネット上でつなげるオンラインプラットホームだ。
「韓国のスタートアップ環境、世界の流れに5年先んじる」(2)
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