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【時視各角】朴大統領「国家改造論」も…結局は人だ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「(韓国の国民には)失礼になる言葉だが、セウォル号の哀悼と反省が多いだけで、その後に変わったことはほとんどないようだ」。数日前、S大学の外国人講師Aの言葉だ。A講師は旅客船「セウォル号」沈没事故後も変わらない無断横断や乱暴運転、割り込み、暴言などを例に挙げた。国が変わるには自分から変わるべきだが、それが見えないということだった。

A講師の言葉は私に朴槿恵(パク・クネ)大統領の「国家改造論」を思い出させた。セウォル号の事故後、大統領が「国家を改造する」と述べた時、私は首をかしげた。このように述べた大統領の心情を理解できないわけではないが、なぜか正解だという感じはしなかった。国家改造というのは禅問答のようで、言葉ではもっともらしく、頭では理解できるが、「何を」「どのように」という質問にあえばすぐに返答に窮する。実際、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は就任後初めて休日に首席秘書官会議を開き、額を突き合わて苦悩中だというが、まだ手でつかめる妙案は出せずにいる。国家安全システムを構築し、官僚マフィアをなくすという枠を設定しただけで、頭を悩ませる姿は気の毒な感じさえもする。

A講師は「自分から変える」が答えだと話した。大統領が今すべきこともそれだ。率先垂範、大統領が先に変わらなければいけない。この場合の「何を」「どのように」は比較的簡単だ。「何を」は「不通」を「疎通」に変えればよい。セウォル号事故であふれた国民の不満は「不通大統領」に集まった。そして国が大統領を中心に団結すべき時、むしろ分裂の隙間が広がった。疎通はこうした間隙を狭めるだろう。


「どのように」は「できることから」やればよい。国民の不満の核心は「不通人事」だ。これを「疎通人事」に変えることだ。では、疎通人事はどうすればよいのか。それは大統領にかかっている。誰でも分かる常識に基づいてすればよい。大統領が誰よりもよく知っている。すでに大統領自身の語録にもすべて出ている。大統領は大統領選挙当時に「100%大韓民国」を主張し、当選直後には「天下り根絶」を、大統領職引継ぎ委員会が構成されると「大統領が全部することはできず、権限の委任と適材適所の配置が最善」と述べた。この言葉のうち一つでも守られていれば「不通」批判は最初から出なかったはずだ。



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