先週末に観客動員300万を突破した映画『逆鱗』(4月30日公開、イ・ジェギュ監督)は俳優ヒョンビンのスクリーン復帰作だ。彼は演技が絶好調だった3年前に突然海兵隊に入隊し世間を驚かせ、復帰作もまた凡庸でない作品を選んだ。映画は正祖暗殺未遂事件である1777年の丁酉逆変を素材にしたファクション時代劇だ。ヒョンビンは自身にとって初めての時代劇となる『逆鱗』でこれまで見られなかった正祖を作り出した。貞純(チョンスン)王后(ハン・ジミン)率いる老論勢力に対抗し鋭い改革君主として成長していく青年正祖の姿だ。ヒョンビンは「正祖を演じて正祖がどれだけ凄絶に生きたのかがうかがい知れた」と話した。
――復帰作に『逆鱗』を選んだ理由は。
「正祖役の提案を受けシナリオを読んだが、正祖だけでなく正祖を殺そうとする殺主(チョ・ジョンソク)、正祖を守ろうとする尚冊(チョン・ジェヨン)役もやりたかった。珍しいシナリオだった。おもしろそうだと思った」
――撮影現場に再び立った感じは。
「軍にいた時は演技に対する飢えがあり、はやく自分の場所を取り戻したいという欲望も大きかった。撮影現場に再び立つと、ときめいたり、緊張したり、さまざまな感情が入り乱れた。先輩俳優が大きな力になった。冗談半分で『ついて行きます』と話した」
――以前の出演作と違いメロラインがまったくない。
「代わりに男同紙の固い友情がある。兄弟のように厚い情を築く正祖と尚冊の姿が浮き彫りになる。メロラインがない作品を初めてやったので楽しく風変わりだった」
――人間正祖をどのように理解したか。
「憐憫が感じられた。彼を後天的天才だと評価するが、状況が彼をそのように作ったのではないか。君主正祖ではなく人間イ・サン(正祖の名前)の姿を見せたかった」
――背筋がこんなに発達した王は初めて見るようだ。背筋をどのように作ったか。
「シナリオに『腕立て伏せをする正祖の背筋は細密だ』と書かれていた。王が果たしてそうだろうかと悩んだ。だが、正祖が命を守るために尊賢閣の片隅で寂しく本を読み、体を鍛練したという事実に考えが及ぶと、そうかもしれないと思った。細密な背筋は正祖という人間の一断面だと考えた。そこで全身運動で筋肉を作った。朝鮮時代にはバーベルを上げて運動したりはしないので」
――復帰作に『逆鱗』を選んだ理由は。
「正祖役の提案を受けシナリオを読んだが、正祖だけでなく正祖を殺そうとする殺主(チョ・ジョンソク)、正祖を守ろうとする尚冊(チョン・ジェヨン)役もやりたかった。珍しいシナリオだった。おもしろそうだと思った」
――撮影現場に再び立った感じは。
「軍にいた時は演技に対する飢えがあり、はやく自分の場所を取り戻したいという欲望も大きかった。撮影現場に再び立つと、ときめいたり、緊張したり、さまざまな感情が入り乱れた。先輩俳優が大きな力になった。冗談半分で『ついて行きます』と話した」
――以前の出演作と違いメロラインがまったくない。
「代わりに男同紙の固い友情がある。兄弟のように厚い情を築く正祖と尚冊の姿が浮き彫りになる。メロラインがない作品を初めてやったので楽しく風変わりだった」
――人間正祖をどのように理解したか。
「憐憫が感じられた。彼を後天的天才だと評価するが、状況が彼をそのように作ったのではないか。君主正祖ではなく人間イ・サン(正祖の名前)の姿を見せたかった」
――背筋がこんなに発達した王は初めて見るようだ。背筋をどのように作ったか。
「シナリオに『腕立て伏せをする正祖の背筋は細密だ』と書かれていた。王が果たしてそうだろうかと悩んだ。だが、正祖が命を守るために尊賢閣の片隅で寂しく本を読み、体を鍛練したという事実に考えが及ぶと、そうかもしれないと思った。細密な背筋は正祖という人間の一断面だと考えた。そこで全身運動で筋肉を作った。朝鮮時代にはバーベルを上げて運動したりはしないので」
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