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<韓国旅客船沈没>朴大統領、合同焼香所を弔問…遺族「私の子だが、大統領の子ども」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴大統領が29日、合同焼香所を弔問し、芳名録に記帳した。(青瓦台写真記者団)

朴槿恵(パク・クネ)大統領が29日午前8時55分、京畿道安山市花郎遊園地に設置された旅客船「セウォル号」沈没事故の政府合同焼香所を訪れた。黒のツーピース姿で白い手袋をした朴大統領は、黄色いリボンが結ばれた白い菊の花を持ち、生徒の遺影を見つめた後、焼香し、黙とうした。また「突然の事故により亡くなられた方々の霊を慰め、謹んで心から故人の冥福を祈ります」と記帳した。

焼香を終えた後、遺族に会った。ある遺族は朴大統領を見るとひざまずき、「自分の命の守るのに戦々恐々とする海洋警察の関係者を厳重に問責してほしい」とし「どの国の警察に、軍隊に、自分の子どもを助けてほしいと言わなければいけないのか」と涙声で話した。朴大統領はひざまづいた遺族の肩に手をのせて慰めた。

ある女性は「今は(誰かの)辞任が重要な時ではない。大統領の子どもではありませんか。私の子どもですが、大統領の子どもです」と話した後、言葉を続けることができなかった。


別の女性は「大統領、最後まで現場にいなければいけません。いま海にいる子どもも大統領が直接指揮してください。娘とは(事故当日)9時48分まで通話しました。その時まではまだ笑っていました」と言って号泣した。

朴大統領は沈痛な表情を見せながらも困惑した。当局の無対策を恨む遺族の声を聞いた後には「誰がこういうことを…」と言いながら、言葉をつなぐことができなかった。朴大統領は遺族の話を聞いては深いため息をついたりもした。

合同焼香所の設置に関し、「安置するところがなく、子どもを連れて家に帰って一夜眠らせたが、こういうことはとんでもない」と抗議する遺族もいた。すると、朴大統領は後方にいた朴ジュン雨(パク・ジュンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)政務首席秘書官を遺族の前に呼び、「ここに残って問題をすべて詳しく聞いて解決しなさい」と指示した。

この日、朴大統領と李明博(イ・ミョンバク)前大統領、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)国務総理が送った弔花は遺族が「片づてほしい」と要求し、焼香所の外に移された。



【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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