北朝鮮の内部情報に精通したある当局者は28日、「最近公式の席から消えたとされる崔竜海総政治局長が現在烽火診療所に入院中であると把握されている」と伝えた。崔竜海の突然の入院と関連し情報当局は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が昨年末の張成沢(チャン・ソンテク)処刑後に急激に影響力が大きくなった崔竜海を牽制するために下した措置である可能性があるとみている。張成沢処刑を主導した労働党組織指導部の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)第1副部長が最近崔竜海の不適切な言動と行動を金正恩に報告し金正恩の怒りを買ったためとの観測も出ている。これと関連し、最近金正恩が、崔竜海が総括責任を負っている前方軍部隊の戦闘態勢能力に対し「問題がある」として崔竜海を公開叱責したという情報も入手したという。
朝鮮中央通信が27日に金正恩の放射砲隊訪問を報道し黄炳瑞を軍総参謀長である李永吉(イ・ヨンギル)より先に呼んだのも崔竜海の失脚説を裏付けるものという解釈も出ている。過去に軍関連行事で李永吉より先に呼ばれたのは崔竜海が唯一だった。