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【社説】韓米同盟をアジア太平洋の軸と再確認した会談

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
25日の韓米首脳会談は30秒間の黙とうで始まった。旅客船「セウォル号」惨事の犠牲者を追悼し、行方不明者の迅速救助を祈るためのもので、オバマ大統領の提案で行われた。オバマ大統領は「韓国の同盟国として、そして友人として、こうした大きな犠牲者と死者が発生したことに対して深い哀悼を表す」と述べた。そしてセウォル号沈没当日にホワイトハウスに掲揚された星条旗を贈呈した。同盟は相手国の国民とともにする時、関係がさらに強まるという点を改めて悟らせる。

首脳会談の焦点は韓米同盟の強化と北朝鮮問題だった。両首脳は戦時作戦統制権(戦作権)転換問題について「時期の見直しが可能だと決めた」と明らかにした。韓米は4年前、戦作権の転換を2012年4月から2015年12月に延期することを決めたが、現在、両国国防部が転換時期をさらに遅らせることを協議中だ。今回の首脳会談で、戦作権転換の再延期は確実になった。戦作権転換の再延期は、北朝鮮の核脅威の増大と相次ぐ挑発を考えると、避けられない側面がある。韓米連合指揮体系の急激な変化が北朝鮮に誤ったシグナルを送るおそれがあるからだ。

政府は戦作権転換延期にこだわるのではなく、新しい形態の韓米連合防衛体制を目標に戦作権を着実に転換する作業を怠ってはならない。戦作権転換が延期されるとしても、米国の超緊縮国防予算を考えると、韓国主導の韓国防衛が加速するのは明らかだ。同盟は指揮体系だけでなくお互いの信頼も重要だ。こうした点で両国が外交・国防長官(2プラス2)会議を年内に開催することにした点は評価できる。両国の首脳が韓米同盟をアジア・太平洋の平和と安定の核心軸(linchpin)として再確認した意味も少なくない。韓国の国力伸張とともに韓米同盟が国際社会で果たすべき役割は大きくなっている。


両首脳は北朝鮮に対し、国際義務と公約に背く追加の挑発をしないよう促した。北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射や4度目の核実験に向けた警告だ。両国首脳が1978年の韓米連合軍司令部創設以来、初めて今日、一緒に部隊を訪問するのは、その延長線上にあると考えられる。北朝鮮は朴大統領が述べたように、核武力建設と経済建設は両立できないという点を銘記する必要がある。両首脳が北朝鮮の人権問題を追及していくことにした点は注目される。両国首脳の強力な北朝鮮人権問題提起と共同対応方針は異例だ。北朝鮮の人権侵害に対する国連レベルの調査と国際刑事裁判所提訴の動きと軌を一にするものとみられる。両首脳が北朝鮮の核問題解決に向けた具体的な案を出さなかったのは残念だ。北朝鮮が4度目の核実験の準備を終えたという兆候が出ている状況であり、なおさらそうだ。

オバマ大統領が会見で慰安婦問題について甚だしい人権侵害だとし、日本に正しい歴史認識を促しながらも、韓日両国は前を見るべきだと述べた点は、韓日両国への圧力として作用する可能性がある。安倍首相は靖国神社参拝を正当化せず、このメッセージを心に刻むことを望む。北朝鮮の追加の核実験と挑発を防ぎ、統一基盤の構築に友好的な周辺環境を作っていく作業は、これから本格的に試されるだろう。



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