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<W杯サッカー>韓国の第2戦相手アルジェリア、カリスマある監督が精神力引き出す

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ヴァヒド・ハリホジッチ(62)

ブラジルワールドカップ(W杯)1次リーグ第2戦で韓国と対戦するアルジェリアの指揮官はヴァヒド・ハリホジッチ(62)だ。

アルジェリア4大総合日刊紙リクスプレシオンのルネス・サッカーチーム長がハリホジッチ監督に関する「特級情報」を伝えた。ブラジルW杯後に契約が終わるハリホジッチ監督には「時限付き指令塔」という声が出ている。アルジェリアサッカー協会は延長を望んでいるが、ハリホジッチ監督はサッカー協会会長との葛藤、年俸問題などで、「W杯後の去就は私の自由」として拒否している。

ハリホジッチ監督に関しては「W杯後にフランスやカタールのプロチームを引き受けるだろう」「アルジェリアサッカー協会はフランス1部リーグチーム、FCロリアンのクリスティアン・グルキュフ監督を後任に内定した」など推測性の報道があふれている。


チームに悪影響を及ぼしかねないが、ハリホジッチ監督を支持する声ははるかに多い。ハリホジッチ監督は現役時代、フランスリーグで2回も得点王となっている。国籍はボスニア・ヘルツェゴビナだ。1993年のクロアチアのボスニア攻撃当時には家が焼けた。その11年前、82年スペインW杯にはユーゴ代表で出場したが、控え選手だった。機会を得られないのはイスラム式の名前のためだと怒りを表したりもした。

ハリホジッチ監督は90年に指導者に変身し、悔しさを晴らした。98年、フランス2部リーグの下位チームだったリールを引き受け、2000年にチームを頂点に導いた。翌年には1部リーグで3位となり、欧州チャンピオンズリーグ進出権もつかんだ。フランスで人気が急上昇した。

2008年にはコートジボワール代表で成功した。2010年南アフリカW杯本大会進出に成功した。しかし2010年アフリカネイションズカップ8強でアルジェリアに敗れた後に更迭、しかし偶然にもアルジェリアを2011年から率いている。

ハリホジッチ監督は気性が激しい。クロアチアのディナモ・ザグレブ監督時代には、ハーフタイム中に球団副会長と大声で口論し、その後すぐに辞任した。選手団の運営も同じだ。今月初め、アルジェリアの国内組10人を招集し、ハードな練習をした。また、無名の非主力選手を果敢に抜てきした。このため独断的だという声も出る。しかし強力なカリスマで精神力を引き出すという評価が優勢だ。

非常に厳しい性格だが、マジード・ブーゲッラ(32、レフウィヤ)らベテラン選手と対話し、若い選手と疎通しようと努力する。人的ネットワークを活用し、アルジェリア有望株の欧州進出の道を開いたりもする。ソフィアン・フェグリ(25、バレンシア)は「ハリホジッチ監督はすべてのものを調節しようとする人だが、選手たちを心から愛する監督」と話した。

ハリホジッチ監督はナビル・ベンタレブ(20、トットナム)ら若い欧州組選手を重用し、4-1-2-1-2など多様なフォーメーションを稼働する。速い攻撃転換、中盤でのプレス、堅い守備でアルジェリアサッカーを一段階発展させた。アルジェリアのメディアからは「選手が羊なら、ハリホジッチ監督は杖を握った立派な羊飼い。そのおかげで攻撃は火を噴き、守備は水が流れるようだ」という好評を受けた。

ファンはハリホジッチ監督がアルジェリアを初めてW杯16強に導くと信じている。こうした期待は非常に大きなプレッシャーになる見込みだ。独断的なハリホジッチ監督に冷たい視線を向けるメディアやファンもいる。それでもハリホジッチ監督は責務を果たす熱い男だ。

ハリホジッチ監督は「南アフリカW杯当時、アルジェリアは守りのサッカーをして2敗1分けに終わった。ブラジルではもっと攻撃的なサッカーをしたい」とし「私たちはブラジルに観光に行くのではない」と意欲を表した。



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