救助された船員によると、事故が発生した16日午前、イ船長は経歴1年にもならない3等航海士のパクさん(25、女性)に運航指揮を任せ、操舵室を離れた。当時、船員室で休息中に事故に気づいて操舵室に駆けつけた操舵手オ・ヨンソクさん(58)によると、イ船長は船がすでに60度ほど傾いた後、操舵室に最も遅く姿を現した。立っていることもできないパク航海士に向かって「ヒーリング(heeling)をしろ、ヒーリングをしろ」と指示したという。パク航海士が4つのヒーリングボタンを押したが、すでに傾いた船はどうにもならなかった。ヒーリングに失敗すると、イ船長は1等航海士に「乗客にライフジャケットを着用して待てと命令しろ」という指示を与えた。この指示は案内室の乗務員を通じて乗客に伝えられた。
船を救うのはすでに遅れたと判断した1等航海士と操舵手が救命艇を出すために外に出て行こうとしたが、操舵手が滑って腕を負傷し、力を出せなかった。20年以上の経験を持つベテランの1等航海士は「厳しそうだ」と言ってうな垂れた。
船を救うのはすでに遅れたと判断した1等航海士と操舵手が救命艇を出すために外に出て行こうとしたが、操舵手が滑って腕を負傷し、力を出せなかった。20年以上の経験を持つベテランの1等航海士は「厳しそうだ」と言ってうな垂れた。
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