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ソウル市、「漢江」を新しい韓流ロケ地名所として開発(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

漢江(ハンガン)で撮影した映画『グエムル-漢江の怪物-』のポスター。

カンドゥ(ソン・ガンホ扮)の職業は、漢江(ハンガン)の川辺の売店商だ。イカ焼きの配達に出たカンドゥの前に怪物が現れ、人々を踏みつぶし噛みちぎり始める。閑静な漢江のほとりは、あっという間に血の海へと変わる…。

こんなあらすじで2006年に公開されたポン・ジュノ監督の映画『グエムル-漢江の怪物-』は、1301万人の観客を動員した。歴代興行成績2位だ。インターネットでは実際に怪物を目撃したという漢江怪談が出回るほど有名になった。映画の80%以上を漢江鉄橋・城山(ソンサン)大橋など漢江を背景に撮影して、映画封切り後は主な撮影地をツアーした人々も出てきた。

ソウル市は、映画の中で登場する売店を汝矣島(ヨイド)の漢江の川辺〔麻浦(マポ)大橋~西江(ソガン)大橋の間〕に復元すると15日明らかにした。ストーリーの中心となる売店を復元し、観光資源として活用するためだ。予算で2億ウォン(約2000万円)を配分した。怪物のせい息地として描かれた元暁(ウォニョ)大橋北端の蔓草川(マンチョチョン)には、撮影場所の表示とともに怪物の模型も設置する。ソウル市関係者は「売店は映画の中の原形どおりに復元するものの、周辺で営業中のコンビニエンスストアに考慮して記念品などを販売する計画」と話した。


映画の中の売店は、家族全員が一致団結して外部の敵に対抗する本拠地であり、思い出の象徴物として登場する。漢江の川辺に入るソン・ガンホ売店も、やはり市民の郷愁を刺激するのではないかと思われる。漢江の川辺の簡易売店は1988年、ソウルオリンピックに合わせて露店を撤去する代わりに登場したが、2007年に漢江ルネサンス事業が始まってすぐに消えた。市は、写真だけに残っている売店が漢江の川辺にできれば、30~50代の観光客を呼び込めると期待している。一種の思い出マーケティングだ。

ソウル市は、この怪物を始め漢江に映画ストーリーをかぶせる活動を始める。2009年に公開した映画『キム氏漂流記』の撮影地である栗島(パムソム)を背景に写真撮影できるフォトゾーンを設置する。市が指定した生態景観保全地域第1号である栗島は、一般人の出入りが禁止されている。最近、中国大陸を席巻しているドラマ『星から来たあなた』に登場した漢江のクルーズ船にも案内文とフォトゾーンが設置される。ドラマの主人公チョン・ソンイ(チョン・ジヒョン扮)が船上パーティーで酒に酔って川に落ちそうになるという船だ。このクルーズ船は、今でもドラマを観た中国人観光客がたくさん訪れるという。



ソウル市、「漢江」を新しい韓流ロケ地名所として開発(2)

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