仁川(インチョン)を出発して済州(チェジュ)へ向かっていた旅客船セウォル号が16日午前、全羅南道珍島郡観梅島沖の海上で沈没した。セウォル号には済州道に修学旅行ヘ行く途中だった安山市(アンサンシ)の檀園(ダンウォン)高等学校の生徒324人と教員14人など合計477人が乗っていた。(写真提供=韓国海洋警察)
韓国海洋警察は「沈没した旅客船で2人が死亡した。死亡者は27歳の女性で、11時35分に現場海域で見つかった」と伝えた。身元不詳の20代の男性は、病院搬送後に死亡した。安全行政部は「現在までケガ人は重傷1人など14人であることが確認されている」と伝えた。
仁川(インチョン)から出発して済州道(チェジュド)へ向かっていたセウォル号には乗客447人、乗務員30人の合計477人が乗っていたことが分かっている。この中には修学旅行中だった安山市(アンサンシ)の檀園(ダンウォン)高等学校の生徒324人と教員14人が含まれていた。
警察は「事故にあった旅客船に乗っていた檀園高校の生徒たちが親に電話で救助要請をして浸水の事実が分かった」と話した。
10時10分ごろ旅客船内には「沈没が差し迫っているので乗客は海に飛び降るように」という船内放送が流れたと伝えられた。船の発電機の電源も切れた状態だ。旅客船は完全に沈没した状態だ。檀園高校の生徒ら乗客はライフジャケットを着用した後に救助された。
海洋警察は誘導弾高速艦1隻と高速艇6隻、リンクスヘリコプターなどを出動させて救助作業を行っている。
午後12時現在、乗客477人のうち救助された人は197人であることが確認されている。
【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故
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