ミッテラン大統領(左)は1993年に金泳三大統領との首脳会談の際に外圭章閣図書のひとつである「徽慶園園所都鑑儀軌」を持ってきた。
韓国戦争(朝鮮戦争)当時に米軍が自国に持ち出したものを昨年米国政府が遺族らから回収し返還するものだ。
文化財返還の裏には各国の利害が絡んでいる。「世の中にタダの昼食はない」という言葉は国家関係でも通じる。オバマ大統領は韓国と日本、フィリピン、マレーシアを訪問する今回のアジア歴訪を通じ伝統友好国の同盟意志を確認する予定だ。ロシアがウクライナのクリミア半島を併合する様子を見守った米国としては、ロシアの武力に対抗し中国を牽制するために韓日米共助がさらに重要になった。過去の問題で対立する韓日に米国が和解を求めているもこのためだ。
文化財の返還過程では今回のように首脳会談が重要な役割をする。以前もそうだった。代表的なものがフランスから返還された外奎章閣(ウェギュジャンガク)図書だ。外圭章閣は正祖(チョンジョ)が1782年に江華島(カンファド)に設置した王立図書館に当たる奎章閣の付属図書館だ。1866年の丙寅洋擾の際にフランス軍がここから図書を略奪して行ったが、フランスはこれを国立図書館で保管してきた。この事実が初めて知らされたのは1975年だったが、問題が本格的に扱われ始めたのは18年後の93年だった。
オバマ統領訪韓で国宝級文化財返還、しかし“タダ”はない(2)
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