2008年5月12日、中国四川省でマグニチュード7.9の強震が発生する数日前に、ヒキガエル数十万匹が道路を覆いつくして大移動していた。(写真=中央フォト)
1975年2月3日、中国政府は遼寧省海城市の住民たちに地震避難令を下した。真冬なのにヘビが土地の上にはい出てきて凍死するなどの異変が続出したためだ。翌日、M7.3の大地震がこの地域を襲い、1300人余りが亡くなった。避難令がなかっら、より大きな被害が発生しただろう。
2004年、インドネシアでは津波で15万人以上が亡くなった。一方、象のような動物はあらかじめ山に逃げていて被害を逃れた。人には分からない微細な地球の磁場変化などを感じたという推測が多かった。
一部では、こうした事例を根拠に「動物の叡智の能力を地震予報に活用すべきだ」と主張する。だが非科学的だという批判が多い。地震が発生した後「振り返ってみると動物たちが普段とは違う行動をした」という話が多いからだ。海城の地震1年後に唐山大地震(M7.8)が発生した時は、誰も予想できずに数十万人が命を失った。
科学者たちは、地震波の速度差を利用した警報システムを作っている。地震波の最初のP波は1秒あたり8キロ、次の横波(S波)は1秒あたり3キロの速度で広がる。先に到達するP波を分析し、規模を予想すれば破壊力がより大きいS波が到達する前に警報を出せる。日本はすでにP波到達4~5秒以内に警報を発令するシステムを備えている。韓国気象庁も2020年までに10秒以内の警報システムを構築する計画だ。
真冬にヘビはい出た後に地震、動物の予知力か偶然か(2)
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