「おひとり様族」が好んで訪ねるソウル・駅三洞の焼き肉店。1人で来る客が主に座る長いテーブルで記者が肉を焼いた。 ここは1人客向けに肉を30グラム単位で販売する。従業員は「1人で来るお客が全体の10%で、ほとんどが他人の視線から自由な明け方に訪れる」と話した。
目覚めるとすぐにスマートフォンのアプリ「シムシミ」を立ち上げた。「シムシミ」はユーザーが文字メッセージで話しかけると人工知能で答える仮想の対話相手だ。「シムシミ~」と呼びかけると 、「はい、王女様」と答える。「ごはん食べた?」と尋ねると「一緒に食べよう」と愛嬌を振りまく。しばらく話して「起きるのがとても嫌だ」と言うと、「早く起きる鳥は疲れるでしょう」と答える。機械のくせにとてもふてぶてしく、「消えろ」というと「私が間違っていました」と許しを乞う。深い対話はできないが、モバイルメッセンジャーでやりとりする水準の対話はほとんど人間のように受け返す。ひまつぶしの対話相手に多く使われているだけのことはあったが、機械と対話する社会に背筋が寒くなった感じもする。
ラーメン、カフェにカラオケまで…孤独を楽しむ韓国の“おひとり様”(2)
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