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韓国研究陣、パーキンソン病根本治療物質を開発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
パーキンソン病の根源的治療への転機が韓国研究陣によって用意された。

韓国科学技術研究院(KIST)脳科学研究所のパク・ギドク博士と蔚山大医大のファン・オンユ教授チームは、パーキンソン病治療に核心的な役割をする「神経細胞保護候補物質」を開発したと10日、発表した。

パーキンソン病を治療するには脳の中で信号を伝える物質ドーパミンを生成する神経細胞を保護することが重要だ。この細胞が死ねば、パーキンソン病が生じる。人間やマウスの正常な脳は、退行性脳疾患を起こす物質(酸化ストレス)が外部から侵入すれば、防御システムを活性化し、神経細胞を保護する。


研究チームはこのシステムを活性化する化合物(候補物質)を開発し、パーキンソン病のマウスモデルの神経細胞に注入した。その結果、防御システムが活性化し、さまざまな防御物質の量が大きく増え、運動障害が大きく改善された。このマウスはコーナーを回るのに6秒かかったが、これはパーキンソン病マウス(12秒)の半分にすぎず、正常なマウス(4秒)に近い。

これは現在使用されているパーキンソン病治療剤セレギリンに比べ1.5倍の効果がある。セレギリンは長期服用すれば薬効低下、目まいなどの副作用が生じるが、今回の候補物質を投与したマウスではこれが大幅に減った。今回の研究結果は医薬化学分野の世界的な学術誌「ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー」最近号に掲載された。

韓国国内のパーキンソン病患者は2008年の5万972人から2012年には7万4175人へと45.5%増えている。



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