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北朝鮮、西海砲撃時にミグ機NLL超える…韓国軍、F-15Kに撃墜命令

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先月31日、北朝鮮が西海(ソヘ、黄海)の北方境界線(NLL)近隣海上で挑発した際に北朝鮮のミグ機と推定される戦闘機がNLLを超え、韓国軍がミサイルで撃墜を試みていたと空軍核心関係者が6日明らかにした。南北が砲弾500発を撃ち合った白リョン島(ペクリョンド)海上だけでなく、空中状況も緊迫して息詰まっていた模様だ。

空軍によれば当日午後12時40分ごろ、北朝鮮のミグ機と推定される物体が合同参謀戦術統制線(TALライン)の南側に下がってきた。TALラインは戦闘機の場合、速度が速く休戦ラインを超えて短時間に首都圏に到達する可能性があることを勘案して軍が休戦ラインの北側20~40キロメートル離れたところに設定した仮想ラインだ。この限度を超えれば韓国軍も対応することになる一種の「作戦ライン」だ。ミグ機と思われる飛行物体がTAL限度を超えるとすぐに韓国軍は白リョン島の南側で哨戒飛行していたF-15KとF-16戦闘機に待機命令を下した。ミグ機推定物体はあっという間にNLLも超えた。

これに対し空軍作戦司令部は直ちに撃墜命令を伝えた。しかしミサイル発射直前に飛行物体が消えた。空軍関係者は「ミグ機と推定される物体に空対空ミサイルで撃墜を試みたが、ミサイル発射ボタンを押そうとする瞬間に物体がレーダーから消えた」と話した。空軍はレーダー上の誤りの可能性もあるとの判断でF-15K戦闘機に白リョン島上空まで近付いて肉眼で偵察するようにした。肉眼に入ってきたらすぐにミサイルを撃てとのことだったが、消えた物体を探せなかった。北朝鮮も最新鋭のミグ-29機を飛ばして近接飛行させた。だが韓国の戦闘機が撤収するとすぐにミグ-29機もまもなく戻った。3月31日午後12時40分ごろから2分もかからない間に展開した一触即発の状況だった。


国防部の核心幹部は「レーダー上に現れた物体は、明らかにミグ機だった」として「警戒飛行をした韓国の戦闘機と空中早期警報統制機(E-737・ピースアイ)でもキャッチされた」と明らかにした。レーダーに捕えられた飛行物体の速度や大きさを考慮すれば、無人機レベルではないというのが軍の説明だ。当時、午後12時42分ごろ白リョン島に駐留していた海兵隊6旅団がバルカン砲300発余りを撃ったのも、この物体のためだったという。軍は北朝鮮がミグ機にステルス漆を塗った可能性も念頭に置いている。



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