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北朝鮮の無人機に送信装置

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月ペクリョン島に墜落した無人航空機(上)と今回京畿道坡州で発見された無人機に搭載されていたキヤノン550Dカメラ。(写真=国防部)

先月24日に坡州市奉日川里で発見された無人航空機(UAV)から映像送信装置が見つかったという。これを受け、無人機に搭載されたカメラで大統領の宿所など青瓦台(チョンワデ、大統領府)官邸を近接撮影した写真が北朝鮮に渡った可能性も出ている。

合同調査チームの関係者は2日、「無人機の精密分析作業中、尾翼の部分に内蔵された映像送信装置を発見した」と明らかにした。送信装置はアンテナの長さ15センチほどで、2.4GHzの周波数を使用することが分かった。この関係者は「2.4GHzは韓国では映像を送信する周波数として使用しない」とし「韓国では1.25GHzや5GHzなどを映像送信装置の周波数として使っている」と説明した。

一方、国防部は「北の無人機に送信装置はなかった」と公式的に否認した。国防部の関係者は「今回発見された無人機は、日本製カメラで写真を撮影した後、機体を回収して分析する方式」とし「初歩レベルの偵察用」と話した。


北朝鮮の無人機の胴体プロペラの後側からは位置情報を送受信するモデムも発見された。位置情報の送受信が可能なら、電波が届く距離では遠隔で飛行機を操縦することができる。胴体には衛星利用測位システム(GPS)モジュールもあった。

精密調査に参加したある関係者は「無人機に搭載されたGPSモジュールは100ドル(約11万ウォン)程度で、軍事用には使われない部品と確認された」とし「これを補完するために胴体の下に装着されたGPSアンテナが一般的なものに比べて大きかった」と説明した。

無人機から発見されたFCC(Flight Control Computer、飛行制御コンピューター)に使われた電子部品基板も国内では販売されていない部品であることが分かった。

青瓦台と軍当局は先月24日と31日、それぞれ京畿道坡州とペクリョン島に墜落した無人機が北朝鮮から出発したという暫定結論を出した。青瓦台の関係者はこの日、「国家安保室は北が無人航空機の運航をしたと見ている」と明らかにした。

国防部は特にバッテリーの裏面に「キヨンナルジャ(起用日=使用開始日)」という北朝鮮特有の表記が発見されたと確認した。ナルジャ(日)は「ナルチャ(日)」の北朝鮮式表記。「起用日」のほか「サヨンチュンジナルジャ(使用中止日)」という表現もあった。

2010年の韓国哨戒艦「天安」爆沈事件当時に回収した魚雷推進体から「1番」という文字が北朝鮮の仕業であることを裏付ける「スモーキングガン(smoking gun=煙が出る銃、決定的手掛かり)」の役割をしたのと同じ状況だ。



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