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韓国・英国は新しいワインよく飲む独特の市場(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ミッシェル・ネグリール氏が今回、韓国販売を始めた「ル・ディクス(Le Dix)」について説明している。(写真=イーマート)

フランスの最高級ワインを称するグラン・クリュ(1等級)ワイナリー。世界で最も有名な5大シャトーの1つ。1855年、ナポレオン3世が初めてワイン等級システムを作る際に最初に1等級に上がって「1等級の中の1等級」という別称で呼ばれるワイナリー。まさに「シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite-Rothschild)」のことだ。シャトー・ラフィット・ロートシルト1869年産は2010年に香港サザビー競売で23万ドルで売れて史上最高額を記録した。

最近訪韓したこの会社のナンバー2、ミッシェル・ネグリール(Michel Negrier)輸出総括ディレクター(53)は、中央日報とのインタビューでグローバルワイン市場について「中国で広がっている腐敗との戦争で、超高価ワインの投機需要が消えつつある」と明らかにした。彼は「だが価格対比で品質の良いワインを探し求める消費者は、ほかの国はもちろん中国でも急速に増加している」と付け加えた。ネグリール氏はフランスのほかにラフィットのすべてのグローバル輸出市場を総括している。

ネグリール氏は「最近ラフィットがチリで作ってイーマートに供給した『ロス・バスコス(Los Vascos)』ワインが韓国で大人気を呼んだのも、価格対比で品質を求める側に韓国消費者の好みが変わったことを見せている」と明らかにした。ラフィット社はフランスのボルドーワイナリー以外にも南フランス・チリ・アルゼンチンに「リトル・ラフィット」と呼ばれるワイナリーを運営し、超高価ではない大衆ワインを生産している。


中国の超高価ワインへの投機風が消えながら、高価ワインを買い入れて取り引きするフランスの有名ネゴシアン(ワイン流通業者)の一部が破産の危機に瀕しているという。ネグリール氏はこれについて「ワイン投機ブームが吹いて消える間にも、ラフィットの売り上げと生産量には大きな変化はない」と明らかにした。ボルドーシャトーで生産できる超高価ワインの数量があまりにも限定されているためだ。代わりに世界ワイン市場が実需要中心に背を向けて、「リトル・ラフィット」などの輸出が大きく膨らんでいるという説明だ。ラフィットのトップ5の輸出国は中国・米国・ドイツ・日本の順だ。韓国はこれまで10位圏外だったし、アジア8カ国市場の中では最下位のマカオに続き7位だった。ネグリール氏は「ロス・バスコスワインの人気に鼓舞されて、韓国市場にさらに精魂を込めるつもり」として「今年の下半期、チリではないフランス南部のラフィットワイナリーでも『イーマートオーダーメードワイン』を生産して韓国に供給する」と明らかにした。



韓国・英国は新しいワインよく飲む独特の市場(2)

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