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【コラム】くさいものにはふたをする韓国人の性(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国は戦争の傷を克服し経済成長を成し遂げ、さまざまな輸出品で世界市場を驚かせた。「漢江の奇跡」はだれでも知っている話だ。しかし現代の韓国文化、特にK-POPはどうなのか。服をほとんど着ないでステージで性的な興奮を目標にしたダンスを踊る幼い女性たちをK-POPスターとして育てているのは、“部屋の中の象”のように目を背けることはできない事実だ。それでもほとんどだれもがこの“部屋の中の象”を見て見ぬふりをしようと努力しているのが私には本当におかしく思える。まるで内心では「われわれ韓国人はセクシーな女性たち(時には男性たち)を作り出し、ショーケースを行ない、韓流熱風を作り出し、その結果としてどのような形であれ韓国というブランドを外国人に認知させる」と心に決めているようだ。少なくとも外国人の多くはそのような印象を受ける。

約60年前、米国人がニューヨークのマディソン街で始めた性を利用したマーケティングは韓国でほとんど芸術的境地に至ったようだ。セクシーで若く整形外科的な助けを受けた女性たちを掲げ男性たちが作り出した耳にすっと入ってくるメロディを歌わせること。これが韓国の魅力を伝えることだと考えているようだ。

エンターテインメント業界の目的はもちろん人間の魅力を売り買いすることだ。私が昨年インタビューしたミュージックビデオの監督は、「ファンが見たいものを見せるだけ」と抗弁した。韓国の伝統的儒教価値を擁護しようということでもない。一部のK-POPは現在西欧式自由、MTVと物質主義が軽薄さで混ぜ合わされたビュッフェのテーブルのようだ。韓国の大衆文化業界全体をとがめる言葉ではないことをわかってほしい。問題はこういう現象に我関せずという大多数の韓国人ではないか。性が商品化されたコンテンツを海外に輸出しながらも実際には性をタブー視する態度のことだ。


昨年私は韓流の真の成功のために進むべき道は遠いと主張した。いまでも同じ考えだ。韓国というブランドを売るためには現在の韓流コンテンツが本当に韓国を代表するほどの価値があるのかを見直さなければならない。性的なコンテンツに対し“くさいものにふた”で一貫するのでは偽善者になるだけだ。性をタブー視しながら性を売る現実が変わることを願う。

スーザン・リー・マクドナルド:アリランテレビのトークショー『インナービュー』進行役。米コロンビア大学で政治学学士を、ハーバード大学で教育心理学修士を受けた。ソウル大学国際大学院韓国学修士課程を修了した。(中央SUNDAY第368号)





【コラム】くさいものにはふたをする韓国人の性(1)

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