エマーソンパシフィックグループは南海ヒルトン、ソウルアナンティクラブのほか、全国５つのゴルフ場を保有するリゾート専門開発運営会社。経営困難なゴルフ場を買収し、最高級ゴルフ場に変え、ブランド価値を高めて成功した。創業者の李重明会長は「消費者が望むことを絶えず考えれば背を向けられることはない」と強調してきたが、これをそのまま適用したのだ。

李万圭代表の哲学も同じだ。李代表は２００３年、南海にヒルトンホテル竣工関連の了解覚書（ＭＯＵ）を締結した当時、干潟という条件の中でも可能性を信じて投資した。南海ヒルトンにゴルフ場を造成するため、３０万坪の敷地に１９カ月間、１０トントラック２０万台分の土砂を運んだ。建設過程では地域住民の反発も多かったが、観光名所として生まれ変わると、地域社会の民心も変わった。

今回のヒルトン釜山ホテルも、李代表の南海ヒルトンの経験に基づいて建設される。３０６室規模で、すべての客室が特１級ホテルの一般客室面積（２６平方メートル）の倍以上（５６平方メートル）と広い。すべての客室にテラスを置き、ホテル８－１０階にはフィットネスクラブ、サウナ、スパ、室内プール、露天風呂を配置する。ヒルトンインターナショナルが直接運営するヒルトンホテルは南海に続き釜山が２番目となる。


今回の設計で最も重視した点は、自然景観を損なわない範囲で最高級建築物を建設することだ。このために建築・インテリア・照明・環境設備などあらゆる分野の世界一流専門家が２年間にわたり設計を進めた。建築設計はＵＳＣ建築学科を卒業したケン・ミン・ソンジンＳＫＭ建築事務所代表が引き受け、造景はカリフォルニア州環境デザイン賞を受賞したキャサリン・スピッツ氏、インテリアデザイン小市泰弘氏が担当した。

李代表は「（エマーソンパシフィックグループが）ゴルフ場事業を始めた当時、リゾートおよびレジャー産業は人気がなかった」とし「可能性を信じて投資し、『家を出て都市では感じられない本物の休息を提供する』という原則を守ろうと努力している」と述べた。



世界４位の貿易港・釜山に最高級ペントハウス…「韓国の名所に」（１）